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「〜かもしれない」と前に進む勇気を持つ

最近、こんな本を読みました。

ネガティブ・ケイパビリティとは「事実や理由を性急に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」のこと。

まさに答えのないことが溢れる現在に大切な力だと思います。この本の著者は、精神科医であり、作家。ネガティブ・ケイパビリティという言葉も医療論文で出会ったそうです。

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この図は、私(サナフミ)がまとめたものです。
この二つの概念は必ずしも、対立するとは言い切れないものです。が、ネガティブ・ケイパビリティを理解するためには、違いを考えるのが近道だと思います。

いわゆる、答えのある学問的なものには、ポジティブ・ケイパビリティが必要です。より早く、効率的に問題を解決する力です。その一方、ネガティブ・ケイパビリティは、答えがありません。例えば、余命数カ月の人のケアなど。これは何をすれば良いのかというマニュアルはないでしょう。

これからの時代は医療に限らず、答えがない問いが増えていくはずです。よく言われる表現ですが、答えがある問いは、AIなどが解決してくれる、そんな未来がやってきます。

日常で考えても、上半期の売り上げ目標を達成するなど、ポジティブ・ケイパビリティが求めれられる場面が多々あります。そもそも、答えが出ていない、言語化できていない、わかりやすくない、ものはビジネスでは、ほぼ評価されません。

そんな中、どうやってネガティブ・ケイパビリティを高めていくのか。

ポイントは「〜かもしれない」思考。2つのキーワードがあります。

一つは、「行動」。もう一つが「区切り」です。

「行動」について。

不確実なこと、懐疑的なことは、「本当にそうなのか」と不安になって行動できなくなることが多いです。そんなとき、「もしかしたら〜かもしれない」と言ってみることで、小さな行動が起こせると思います。「絶対に無理だよ」「今までそんなことしていない」そんな言葉が頭に浮かんだとき、「かもしれない」と唱えてみましょう。

そして、「区切り」

「答えがない問い」と「答えを出さなくていい」は同じ意味ではありませんね。どこかで、自分なりの結論を持たなければ、何も考えていないのと同じになってしまいます。どこで区切りをつけるのは、自分次第であります。「ここまで考えたら、何かみえるかもしれない」と区切る目安をつける。

そして、一旦と結論として「こんなことが言えるかもしれない」と言ってみる。ここでも「かもしれない」が、自分の思考を前に進めてくれます。

自分一人で考えている場面ばかりではなく、同僚や家族と一緒に答えのない問いに向き合うことも多いでしょう。

まず、自分で「かもしれない」と前進する力をつけていきたいですね。

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