【セルフライナーノーツ】さわってさわって

若い時は恋愛などの話題に対して拒否反応が先走ってました。

ラブソング?
恋愛なんかにうつつを抜かす暇があったらドレミファに賭けた血で血を洗う音楽修羅の国で前のめりで倒れたらぁ!みたいなマインドでいました。


なんじゃそりゃw



今になって思うけど、恋愛ってとても大切で人を幸せにしてくれますよね。

誰かに見てもらうために輝いたり、好きな笑顔を見るために生き延びたり。

あまりに可能性があり過ぎて何も見えなくなるほどの人生という大きな地図上では恋愛も一つの指針となります。

(だいたいの人は愛か金か夢を動機にして動いてるような気がする。)



この曲は恋愛の曲です。

ラブソングというわけではなくて「恋愛」というものをモチーフにしてそれを風景画のように具体的に書いてます。

なのでこの歌に出てくる二人がくっついたか離れたかはそんなに重要視していなくて、なんか恋愛ってこのくらいの温度感でくっついたり離れたりキスしたりするよね、みたいな感覚を分け合いたくて書いたような気がします。

それってとても大切なことだと今になってはわかります。


若い時は男連中ならどんな女を抱いた(ここではあえてそういう表現をつかわせてもらいます。)とか女の子たちはどういう経験を経てどういうゴールを切るのか(結婚とか?)みたいなことに終始していたりするけど、大切なのは、というか面白いのはその経過だったりする。

昔、友だちに言ってもらった言葉で印象深くて今でもよく使う言葉があるけど「待つのが祭り」なんです。

祭りは始まるまでが楽しくて、祭りが実際に始まってしまったら気がついたらもうそんなものは終わってるんです。


くっつくかくっつかないかはっきりしてって言う人もたくさんいるけど、くっつくかくっつかないかはっきりしないことも世の中にはたくさんあります。

段々と何を言ってるかわからなくなってきましたが、煮え切らない二人の歌を温かく見守ってもらえたらと思います。


音楽でいうと自分の発声の面で新しい声の表情を見つけられた曲となりました。

ギターの4フレットにカポタスト(曲のキーを変える道具)をつけて演奏するのだけど、なぜ4フレットにカポタストかというと適当に決めました。

なんかあんまり4フレットでやらないからというふざけた理由だけど、それが自分の知らない一面を引き出してくれました。

たまにはそんなこともいいでしょうw

でもそんなふざけて決めたキーで自分の声がいつもと違う響き方をして、それがとても気に入ってます。


元は違うメロディのサビでしたが、作り直しました。
(元はもっと救いのない歌だった)

二人がくっつくか離れるかは知らないけど、人間というのは希望を持っていきた方がいいと思って、そんなキラキラしたパートを付け足しました。


自分の楽曲にはあまりBメロとかそういったパートが少ないのですが、この曲はなるべく前フリを長くするためにBメロを作りました。

なるべく溜めを作りたかったというか。

なんかすぐに答えを出さない(出せない)のが「恋愛」のあるあるってやつでしょう?

そんなあるあるいらんけど!と思うけど、それもまた真実よなーw

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