【セルフライナーノーツ】スピード
11曲目です。
「スピード」。
シングルでリリースした時からドラムの音なんかが丸ごと、他の楽器もちょいちょいと変わっています。
この曲はなんといってもスピード感が命で、それがないと歌詞の説得力も変わってしまうくらい大切な要素です。
叩いてくれるドラマーのみんなには最後のスピードを上げろの部分はスピードが下がったら嫌だよという事はいつもいいます。
なんたって「スピードを上げろ」ですから。
最後のその部分で全パートの楽器がぐちゃぐちゃになっていく音楽のカオスと歌詞は(スピードを上げろ)の一言のみになる事でメッセージがハッキリしていく対比が全てです。
高速道路でスピードを上げると視野が狭くなる感じを音楽で出したかった、みたいな感じに近いかもです。
歌詞でいうとサビの歌詞はこれで採用するかを悩みに悩みました。
あまりにもサビっぽくない歌詞だから。
(僕を恐がりにさせる人)はサビっぽくないですよね。
でも結局はそこに決めました。
なぜならスピードって恐いものだから。
誰しもスピードなんて出さない方がいいんです。
安全なのが一番です。
わかってるけど、焦がれてしまって心が急いでしまいます。
何かを欲しがるってそういう事ではないですか。
嵐が去って全てが終わった朝に
あなたを見つけるよ ガレキの街の中で
今は一応のコロナ禍の終幕からちょうど歌詞のような、そんな気持ちです。
ずっと届けたかったんだな。
今はもうハッキリわかります。
聴いてほしいラブソングがずっと手の中にあったんだって。
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