【セルフライナーノーツ】朝焼け花火
「朝焼け花火」。
とても大切な曲です。
朝焼けに花火って素敵だなって言葉づらだけを見たら思うけど、実際に想像してみるとそんなに花火は派手に咲いてくれないでしょう。
花火は暗いところで咲いてこそです。
見えなくても確かにそこにあるものを歌いたかった。
命の形なんて誰も見た事ないでしょう。
でも確かにそこかしこにある気がするんです。
朝焼けに花火。
見えなくてもそこにある。
そして、それは見えなくてもとても熱いかもしれない。
ちょうど芸能人の方がコロナで亡くなったと報道されたり、自ら命を立ったという報道がたくさんされていた中で曲を書きました。
見えなくとも存在するその命の形とやらはなるべくなら自然に流れていってほしいです。
誰もがいつかは必ず失ってしまうものだとしても。
二部構成になっていって後半で感情が爆発するように作りました。
ただこれをどうやって説明したらいいかわからないままアレンジを作るために説明する時にすぐに何をしたいかを理解してくれたハシグチカナデリヤくんに、なんだか一緒に物を作ってきた積み重ねた時間を感じました。
感謝ですね。
後半の歌詞ですごくブルーハーツの曲に似てるとかイエモンの曲に似てると言われたりした事もありましたが、もちろんオマージュです。
それらを踏まえた上で、もっとロマンチックでない事で人間は苦しむ事を描きたかった。
ロマンチックな悩みもあればもっと生活感にあふれた根深い悩みもあるでしょうから。
例えば税金とか。
曲に一貫して流れている「死んでゆくという事は生きているという事」というのは10代後半の音楽を作り始めた時から自分の中に流れている音楽人としてのずっとずっとの絶えないテーマです。
ちゃんと生きていたいですね。
人生の終わりなんてものは不自然であっていいわけがない。
最後は自分で決められないからこそ自分で選べる事くらいはしっかりと選びながら生きていきたいです。
最後に余談ですが、今まで好きだったものに急に心が動かなくなったりしたら鬱の初期症状の可能性もあるらしいので、早めに対応した方がいいかも知れません。
ラピュタやもののけ姫やナウシカが大好きなのに急につまらなく感じるようになったら注意してくださいね。
自分はラピュタが好きです。
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