【セルフライナーノーツ】少年は東京の風になった

「少年は東京の風になった」。

元々は同じタイトルの全く別の曲を昔(17年前くらい?)に書いたのですが、そのタイトルだけを拝借して(って自分の曲だから拝借とは違うけど)再創作しました。

とても良い具合に仕上がりました。



ライブというものをその都度、最新のアルバムを中心に構成が出来たらそんな素敵な事はありません。

もちろんおおまかな流れとしてはそこを押す事(推す事)は出来ます。

ただ絶対にここは盛り上げたい曲みたいな存在の曲というのはある程度は時間の流れの中に身を置いてオーディエンスと関係値を積み上げた曲が担います。

(行った事ないから知らんけど、ボンジョビのリヴィンオンアプレイヤーみたいな?でもみんなどのミュージシャンのライブもそんな感じじゃないのかなとも思う)

いわゆる「定番曲」というやつ。

その定番曲になってくれる曲が出来たと(それに足りうる曲だと)作った時に確信しました。


頭を空っぽにして聴いた時は気持ちよく揺らしてくれるし、歌詞を読みながらだと全く違う味がするっていう自分の理想の音楽の楽しみ方の出来る曲です。

(貧乏性なのか二回違う味が楽しめるとかとても好き)



この曲に関しては、上がってきたトラックに関してどうしてもグルーヴに満足が出来なくて、パーカッションの音源ソフトをこのために買ったけどそれでも満足が出来なくて最後はタンバリンを買ってレコーディングで自分で納得が出来る演奏になるまで振りまくってやっと満足ができました。

この曲は絶対に盛り上げたい。

どこで聴いていようが、家だろうがライブを見に来ていようが、必ず盛り上げたい。

それだけのものを音源に込めたい。

聴いてる人がどんな気持ちであったとしても泣きながら身体を動かせるくらいの大きなエナジーを詰めたかった。

なのでアレンジをしてくれたハシグチカナデリヤくんもかなりしんどかったと思います。

サナダヒデト、全然首を縦に振らないじゃないかって。

アルバムのベースはほぼハシグチカナデリヤくんが演奏してくれていますが、この曲だけはライブでいつも弾いてくれている示村俊人くんにお願いしました。

聴いてみてもらえたらポジティブだとかネガティブだとかそんな事は置いて大きなグルーヴがやってきてくれます。

グルーヴというのはとても理屈抜きで気持ちがいいものです。

ぜひ。


自分の気持ちの話をすると、この曲を書いてる時、録音する時、ミックスで確認する時、そして出来上がって聴き直す今も、この曲が流れていると今はもうない愛する青山プラッサオンゼの事を思い出します。

そして大好きなクラウヂアの事を思い出します。

悲しいとか寂しいとかでなくて、優しい気持ちにしてくれます。

みんなであの場所で笑っていた事を思い出させてくれます。

それはこの楽曲の持つパワーなのかもしれない。




歌詞は読んだ人のものなので解釈はそれぞれしたらいいと思うのだけど、結論はどうなの?みたいな事を聞かれました。

最初に言ったようにタイトルは

「少年は東京の風になった」です。


それぞれの読み手にそれぞれのハッピーエンドを。

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