【セルフライナーノーツ】好きな人
アルバムの6曲目、セクシーな楽曲は少し休憩して、甘酸っぱい曲です。
おそらく今回のアルバムの中で、ファンの方の中でもっとも人気の高い曲の気がします。
ハシグチカナデリヤと一緒に作品作りをするようになって二枚目のアルバムとなるわけですが、自分がカナデリヤアレンジの何が好きかというと一番はその容赦のなさです。
楽曲のためなら容赦無く楽器隊を休ませるわけです。
もちろんアルバム単位で考えると自然なように思いますが、バンドやライブで考えるとそうはいきません。
人間、2分3分をじっと待ってるのは難しいですから。
パーマネントのメンバーのバンドだと誰かが必ず我慢できずに弾き始めたりします。
必ずです。
この曲も2番のサビまではほとんどベースは参加せず、ドラムもほぼキックだけと開店休業状態です。
でもそれが緩やかなりの感情の起伏を見事に表現しています。
この曲は初恋やら昔の幼かった自分の恋を思い出して胸が少しだけ締め付けられる。
それくらいの歌です。
そこに感情の爆発なんてものはありません。
少しの感傷、その後にはまた日常があるのです。
そのつもりでメロディラインを書きましたが、そのままにアレンジしてもらってすごく満足している楽曲です。
昔、好きだった人のことを思い出す時なんてのは誰にでもあります。
会いたいって思ったりするわけでなく、時々ただ思い出すだけでも自分だけの時間旅行をしたような気になります。
またどこかで偶然あったとしても相手に胸を張れるように今日も素敵な一日にします。
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