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【ボーイ戦術書】No.35 「節約術 ポイ活編」

 前回は出費そのものを減らす節約術を紹介した。

 これらに比べると効果は微々たるものなのだが、節約にはもう1つお作法のようなものがある。それが「ポイ活」だ。

 ポイ活と言っても無料動画視聴で1ポイントとか、広告クリックで1ポイントとか時間ばかりかかるチマチマしたものはしない。

 ポイ活において重要なのは、出費に対してキャッシュバックが発生する環境を整えることだ。時間をかけてチマチマ集めに行くのは非効率。

 そんなわけで今回はそのキャッシュバック環境を整える方法をご紹介。

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 俺が使っているのが楽天なので楽天で解説。似たような事は他の大手流通サイトでも出来るのだが、楽天は分かりやすく、ポイントの使い勝手も良いためオススメ。

 必要なのは、楽天会員登録、楽天銀行口座、楽天クレジットカードの3つ。他には楽天証券の口座作成もオススメだが、色々やりたくなったら都度作っていけばいい。それぞれの方法は省略するが、楽天カードは通常のランクのもの、楽天クレジットカードの引き落とし先を楽天銀行の口座にしておくことだけは忘れずに。理由は後述。

 これで環境構築はほぼ完了。何でもかんでも楽天クレジットカードで支払えば勝手に楽天ポイントが溜まっていき、そのポイントを楽天ポイントが使える所で使ったり投資に回してしまえばいい。

 文章で説明するとこの短さで終わってしまうが、実際準備するのも簡単。楽天カードや口座はよほどの事がない限り審査落ちすることは無く、1週間もあればキャッシュバック環境に必要な物自体は揃う。

 何でもかんでもカードで支払うと言うが、日々の買い物以外に実際どんなものをカードで支払えるのかというと……定期代、公共料金、電話料金、国民年金、国民健康保険料、生命保険料、ふるさと納税、個人事業税、所得税、住民税、投信積立……など固定費や諸税の支払いに利用できる。むしろ固定費の支払いにこそクレジットカードを積極的に利用するべきだろう。

 住民税などの支払いにクレジットカードが使えるかどうかは自治体次第。ここはどうしようもないので諦めよう。

 実際どのくらいポイント還元されるかというと、基本的には支払額の1%。楽天市場で買い物をした場合はもう少し還元されたり(このセッティングだと3%)、公共料金は0.2%など、モノによって還元率は違う。

 ほぼ全てクレジットカードで支払いを行えば明細が家計簿代わりにもなる点も非常にオススメ。今すぐ始めてみよう。


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 これで終わってしまうとあまりにも短すぎるため、ここからは楽天市場で買い物をする時のポイント還元率を上げる方法について解説する。

楽天市場で買い物をする時のコツ

 溜まったポイントは楽天市場や街のお店で使うのが楽なのだが、楽天市場で使う時はぜひおさえておきたいポイントがある。「楽天 ふるさと納税 攻略」などで調べて出る方法とほぼ同じで、キャンペーンやタイミングを見計らって使うのが大事。まずは楽天のポイントシステムの仕組みから。

 楽天市場での買い物では、楽天の各種サービスの利用状況に応じてポイント還元率が上がる。

この中で使いやすいのは下記3つだろう。
・楽天カード
※還元率が基本の1%+市場の買い物に対して+1%
・楽天カード+楽天銀行
※還元率+1%
・楽天市場アプリ経由で購入
※還元率+0.5%

他は使っているなら楽天モバイル、楽天証券か。

 SPUで還元率+4%くらいまでいけば良い方だろう。最大の+14%なんて相当な楽天ヘビーユーザーでもない限り無理だ。この+4%程度でも普通に考えたら得なのだが、さらに還元率を上げる方法がある。それが先述の期間限定キャンペーンだ。

主要なキャンペーン

 キャンペーンにエントリーしないと還元率が上がらないものもあるため、それぞれのキャンペーンの注意書きを読んでおくこと。「エントリーする」があればやっておけばOK。

・お買い物マラソン

 楽天のキャンペーンと言えばこれ。大体月2回開催されている。1,000円以上の買い物をした店舗数に応じて還元率が上がる。還元率上限は+9%で獲得上限は7,000ポイント。キャンペーン中は各店舗がポイント○○倍キャンペーンなどを行っている事も多く、複数店舗で買い物をするつもりがなくてもオススメのタイミング。

 この店舗数というのがなかなかの曲者で、正直なところそんなに色んな店から買うという事はない。日用品などで店舗数を稼ごうと誰もが考えるだろうが、ポイント還元を加味しても楽天で買うより地元で買った方が格段に安いケースが多い。楽天は通販なので当然と言えば当然なのだが……。後述の3,980円以上で送料無料を駆使すると安く買える可能性はあるものの、結果無駄な出費が増えないようには注意。

 実はふるさと納税は楽天では通常の買い物と同様の扱いになっており、買い物マラソンでは非常に助かる存在。1自治体が1店舗としてカウントされる大変ありがたい仕様。最近では1,000円で返礼品なしという露骨な楽天買い物マラソン用ふるさと納税も出現している。ふるさと納税のポイント還元問題は散々言われてきているのでやれる内にどうぞ。

 このため、ふるさと納税と組み合わせれば10店舗を狙うのは容易。むしろこうでもしないと普通は行かないと思うのだが。そんなにネットで物買います?

 ちなみに似たキャンペーンで、期間中の購入金額に応じてポイント還元率が上昇する「超ポイントバック祭」がある。しかしこれは開催頻度が低いためあまりアテにしない方が良い。


・5の倍数の日

 文字通り5の倍数の日に、楽天市場の買い物を楽天カードで支払った時のポイント還元率が上がるキャンペーン。還元率は+2%。楽天カードを持っていないと無意味なキャンペーンなので要注意。


・3980円以上で送料無料+ポイントボーナス

 こちらも文字通りのキャンペーン。39ショップで3,980円以上買うとその買い物の分のみ還元率+1%。買い回りキャンペーン中に日用品購入などで店舗数を稼ぎたい時などにオススメ。


・楽天スポーツ団体勝利記念

 楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが試合に勝った翌日に還元率が+1%されるキャンペーン。3チーム勝つとなんと+3%。とはいえ自分でコントロールできるものではないので買おうと思った日に重なっていればラッキー程度の心持ちで行こう。


・ご愛顧感謝デー

 毎月18日に会員ランクに応じてポイント還元率が上がるキャンペーン。最大で還元率+3%。このキャンペーンは獲得ポイント上限が1,000ポイントと低いので注意。ダイヤモンド会員の場合総額33,333円の買い物で上限に到達する。お買い物マラソンで金額も店舗数も大した事がない時に有効。


・楽天スーパーDEAL

 各店舗のポイント○○倍キャンペーンとは同時適用されないが、20%~50%という破格のポイント還元をしてくれるセール。買い物マラソンの還元率UPは併用可能なので、買い物マラソン中にDEAL商品を買うと凄まじい還元率になる。対象商品はブランドや店舗一括で決まっているわけではないので注意。


 他にもキャンペーンはあるが、使いやすいのはこのぐらい。以上をまとめると、「お買い物マラソン中」に「5の倍数の日」か「会員ランクが高ければ18日」に買い物をするのが高還元率のカギ。

 できるだけ複数店舗で買えるように普段から買いたい物をまとめておくのも大事だし、3,980円送料無料キャンペーンを使うために日用品などをまとめ買いしてみるといった小技も駆使しよう。

 余談。「ちょびリッチ」等の外部ポイントサイトを経由して楽天(PC版)にアクセスし、さらにアプリ版へ移動してから買うことでちょびリッチ分のポイントまで獲得するガチ勢もいる。

 正直言って面倒くさいのだが、買い物総額が多くなるふるさと納税などではやっておくといい。グーグルで調べれば外部ポイントサイト経由の方法はいくらでも出てくるので、ぜひご自分で。

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 ポイ活で重要なのはキャッシュバックの環境作りであって、むやみやたらと時間を使ってチマチマしたポイントをかき集める事でも、ポイント還元欲しさに無駄な出費をする事でもない。

 最も重要なのは、必要のない出費を避ける事。それだけは忘れないように。

市場調査とかやってみたいですね。