【ボーイ戦術書】No.34 「節約術」

 なんと6記事にも渡り特大ボリューム(当社比)の確定申告マニュアルが続いたが、今回はもっと身近な話。

 節約するにしてもできるだけリターンの良い方法を取りたいものだ。始めやすいからといって食費を異常に削ったり、空調を異様に渋ったり、シャワーを異様にケチったりするのをよく見るが、このキツさやストレスに見合ったリターンが得られるのだろうか……と一度考えてみてほしい。

 今回は節約術をご紹介。取り入れられそうなものがあればぜひ試してみては。

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 基本的には家賃・光熱費・通信費(携帯プラン)・保険料などの固定費や月額制サービスから見直すのが良い。変えるまでの手間はかかるが、変えてしまえばもう労力はかからない。

 ただし家賃に関しては事情を追いきれないため省略。節約の観点で言えば実家暮らしが最強だが、そうもいかないだろう。居住地マウントがしたいならともかく、負担にならない家を選ぶべし。

 また、嗜好品や趣味に関してはできるだけ踏み込まない方針。そういうのは関係なくお金を浮かせられる方法を並べていこうと思う。


月額いくらのサービス

 月額○○円のサービスの見直しが相当な節約になったりする。そもそも加入していることを知らなかったりするオチも多いのだが、これを機に見直してみては。

携帯代

 端末(スマホそのもののこと)代もそうだが、どちらかというと月々のプランの方。ギガがどうのこうのとか「料金プラン」と言ったほうが良いだろうか。最新機種マニアはさておき最近の端末代は平気で10万円を超えてくる。すぐ変えるせいで分割払い地獄に陥ってしまった人もいるだろう。格安のを選ぼうね。

 さて、肝心の月々の料金プランについて。大抵は大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)のプランを利用しているのではないかと思う。皆さんが月に何ギガくらい使っているのかは分からないが、20ギガプランと仮定。

 これらの月額基本料はだいたい5,000円台後半。家族プランなどで割引はされるものの、そうでない場合は相当な出費になる。契約時に様々な月額制オプションを追加されて月額10,000円くらいになってしまっている人も割といる。

 何年か前に政府直々に「携帯各社のプラン高くね?」と言っていたのを覚えている方もいるだろう。高いんです。月々の携帯代が高いと思っているなら、オススメは最近流行の格安プラン。

 ahamo(ドコモ)、povo(au)、LINEmo(ソフトバンク)、楽天モバイル辺りが筆頭か。20ギガならどれも月額2,000円~3,000円くらい。乗り換えもそんなに手間ではないので今すぐやろう。

 月に20ギガも使わないという人はもっと安くなる可能性があるので乗り換えない手はない。そういうタイプの人には特にpovoがオススメ。月額制ではなく、使用期限のあるデータ容量を好きなタイミングで購入する形式になっている。月に5ギガくらいの人なら「3ギガ30日 990円」をその都度買い続けていれば年20,000円くらいで済んでしまう。ね、お得でしょ?


サブスク

 ネットフリックス等の動画配信サービス、音楽の聴ける配信サービス、デリバリーアプリのプレミアムパス……など様々なサブスクが存在しているが、「それ本当に必要?」という観点で見直してみると凄い事になる人がいるらしい。世の中にはマジで「サブスク貧乏」みたいな人がいるので……。

 これはやっている人にしか当てはまらないのだが、ジム代なども似たようなものである。自分の利用時間や目的とジムのプランを照らし合わせ、お得なプランを選ぼう。

 朝~昼、または夜しか使えないが安い、プールには入れないが安い……などが挙げられる。24時間ジムの場合はあまりそういうプランはないかもしれない。


保険料

 国民健康保険、社会保険等の「保険証がもらえる」保険ではなく、自分で加入する生命保険などの話。テレビのCMでも保険見直しはよく見る。若年層で加入していることは少ないと思うが、こちらも払っているなら見直してみると良い。


光熱費

 案外簡単に変えられる。携帯代同様、プラン料金が高いままで契約し続けているのが家計圧迫の原因であることが多い。安めのプランを用意している会社もあるので色々探してみてほしい。グーグル検索で軽く探すだけでも結構見つかる。


 あとは車を持っている人はかなりの固定費がかかるので要注意。手放せとは言わないが、あまり使わないのであれば考えた方がいいかもしれない。


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 ここからは固定費や月額制ではないものに関して。

買い物の基本

 大容量やまとめ買い、詰め替え用が安い、というのが覚えておいてほしいポイント。

食費

 外食やめろ、コンビニやめろ、自炊最強等とよく言われるのだが、コスパの良い節約になるかどうか本人のスキルにかかっている。手をつけやすく、やってる感も味わえる節約の王道ではあるものの、上手くやらないとただひもじいだけになるし、節約効果も大して得られなかったりする。

 「コンビニ飯やめとけ」は正解に近い。大抵のものが相場より高いので。ただし、自炊するにしても住んでいる地域の肉や野菜の相場が分からないと節約にならない可能性がある。何を選ぶかにもよるが、相場感覚が無すぎると外食の方が安く済んでしまうことも。


 自炊に自信がなくても、ご飯を自分で炊き、スープを自分で作る、惣菜だけスーパーで購入くらいでも総コンビニ飯よりは安く付く。おかずは大容量の鳥肉を買ってチキンソテー、蒸し鶏、鳥鍋とかでもいい。

 スープはだしの素大さじ1杯に乾燥ワカメを入れてお湯を入れれば簡易的なお吸い物が完成。といた卵を足せば卵スープ、味噌を足せば味噌汁が作れる。わざわざ鍋を使わなくても自力でインスタントスープは作れる。

 牛丼好きならタマネギと安い牛コマ切れでも買ってめんつゆかなんかで煮込んで牛丼の具を作成してタッパーに保存、食べる時に暖めればOK。

 手早く簡単に作れるものは自力で作るくらいでいいのだ。大層な料理が作れなくても全く問題ない。最近は安くて美味しい時短レシピなども多く紹介されているので、ぜひ探してみてはいかがだろうか。

余談
 ちなみに安い安いと言われる業務スーパーだが、地域によっては普通のスーパーに負ける。「いい所」に住んでいるのなら大抵のものが安いと思うが、相場はしっかり確認しておこう。個人的にはうどんやそば(生麺)、油揚げ、調味料(ただし大容量)などが安いと思う。冷凍惣菜や菓子などは良く考えてみると微妙なことが多い。似たようなスーパーとして、コストコも物を選ばないと普通に高いので注意。


飲み物

 嗜好品に踏み込まないと言いつつ言及しているが、毎日スタバとか飲んでたらそりゃカツカツにもなりますよと言うだけの話。俺は飲み物でカロリーを取りたくないのもあり、浄水器を通した自宅の水道水を持ち歩いている。週5本ペットボトル飲料を飲んでいる人なら1本100円だとしても月2,000円くらいは飛んでいく。

 ペットボトルのお茶なら大容量を買って水筒にでも移した方が圧倒的にお得。大した手間でもないと思うのでやってみては。


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 節約の基本は固定費削減。なんでもかんでも無駄と切り捨てるのは危ないが、本当にこれは必要なのか、という観点は忘れないようにしたい。何が無駄になっているのか、どうして家計がカツカツなのかよく分からないと言う人は、まずは家計簿をつけてみてはいかがだろうか……。

市場調査とかやってみたいですね。