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紳助さんがM-1始めた理由

今や年末の恒例行事となったM-1グランプリ。
2001年から始まり、今や立派な歴史ある大会となった。
このM-1グランプリという大会を立ち上げたのは、島田紳助さんだ。
当時優勝賞金1000万円というのは、とんでもない破格の金額だったそうだ。
賞金だけではなく、『日本一の漫才師』という称号をかけて漫才師たちがしのぎを削る。
漫才の人気が下火になっていた2000年代初期。
M-1グランプリのおかげで、若い子たちが「漫才カッケえ!」となって、若漫才師たちが増えたそうである。

今は参加資格が「コンビ結成15年以内であること」になっているが、始まった当時は「10年以内」だった。
ここにも紳助さんの狙いがあった。

紳助さんがM-1グランプリを始めた理由はズバリ
『芸人を辞めさすため』

一見怖い理由な感じがするけれども、どういうことかというと、紳助さん曰く、漫才師には3パターンあるそうである。

①芸人をやりたくて、芸人が向いてる人。

②芸人をやりたいけど、向いてないと気づいて辞める人。

③芸人をやりたくて、向いてないのに、向いてないと気付かず続けてしまう人。


①、②の人たちは幸せである。
ところがどっこい、③の人たちは不幸だ。
この③の人たちを辞めさせるために始めた大会、それがM-1グランプリというわけだ。
『参加資格コンビ結成10年以内』には、10年で準決勝まで行けなかったら辞めなさい、そしたら不幸にならずに済むよ、という紳助さんのメッセージが込められていた。

私は現在売れてなくって、芸人としての活動といえば、地下ライブにばかり出ている。
そういうライブに出ていると、③の芸人を本当によく見かける。
これが未来の自分かも、と思うととんでもなく恐ろしくなる。
こうなったら怖いな、もしこうなってしまったら私は辞めようと思うのである。
私は芸人を辞めて現在幸せに暮らしている友だちもたくさん知っている。
続けることだけが正義じゃない。
夢を諦めるのは恥ずかしいことじゃない。
売れてないのにダラダラ続けてしまっている芸人は本当に不幸だと思う。(本人の人生だから本人が良ければそれでいいんだけどね)

ダラダラ書き連ねたが、結局何を言いたいかというと、背水の陣だということだ!
私は誠実フレグランスというコンビを覚悟を持ってやっている。
「そんなんじゃ売れない」とか言ってくるやつは「うるせー黙ってろ、お前の方が売れねーよ」と思っている。
下ネタコンビらしく、背水の陣ならぬ背面座位の陣でやっていこうじゃないか!

はあ?!!

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