大喜利をやらない理由を正当化する

私は大喜利が嫌いだ。

正確に言うと、見るのは好きだが、やるのは嫌いだ。

そもそも「これからおもしろいことをやりますよ」とハードルを上げられてから、おもしろいことをやるのはきつい。
大喜利とは、それを芸人に強いる企画で、大喜利が好きな芸人は絶対に変態だと思う。(偏見)
それを喜んでやる芸人は、確実にドMだと思う。(偏見)
性格がねじ曲がっていると思う。(偏見)

芸人は、絶対的に下からいくべきだ。
私の憧れている山里さんも若林さんに「下から関節技を決めている」と評された。
芸人は、「いやいや僕なんか全然大したないですよ〜」と見ている人にナメられるぐらいがちょうどいいのである。

我々二人もセフレはいるけど彼氏はいないと公言しているが、これも下に見てもらうために言っている。
彼氏がいると言うと、コイツらリア充じゃん!ってなってしまう。
セフレぐらいの関係性だとちょうどいい。

大喜利とは「僕たちすごいでしょ!」と誇示する行為で、芸人の美徳に反している。
大喜利が好きという芸人は、芸人失格だ。(大偏見)
外道芸人だ。(失礼)
芸人の風上にもおけない、今すぐ引退した方がいい。(言い過ぎ)

それより私は『クイズ』というテイをとってるものの方が好き。
子どもの頃、リンカーンという番組内の企画『朝までそれ正解』が好きだった。
このコーナーのいいところは、あくまで正解を導き出す、という前提をとっているところ。
それで「“あ”から始める人気者といえば?」でキャイ〜ンの天野さんが「アーノルド坊や」とかトンチンカンなことを書いてしまうから面白いのだ。

先日放送されていたガキの使いで「なんやったっけ?部」という企画をやっていたが、
モーガン・フリーマンの顔写真を見て蛍原さんが「ヨー・ギムレット」と書いててめちゃめちゃおもろかった。
あくまで「モーガンフリーマン」という正解を導き出そうという前提があるから面白いのだ。

ツラツラツラツラと、大喜利をやらない理由を並べ立ててみたが、
一番の理由は「私がおもしろくないから」だ。

絶対に大喜利好きな芸人の方が芸人をやっている。
そんな人に対して芸人失格だ!とか言って。
よく言えたもんだ。
私の方が芸人の風上にもおけない。

最後に。宮下草薙の草薙さんが大喜利を最初に始めた人を見つけ出してボコボコにすると言っていた。
それは陰ながら応援している。

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