2000年デビュー組

アメトークで『あれから5年…激動の同期芸人』という企画がオンエアされていた。
私はこのシリーズがめちゃくちゃ好きなので、オンエアされる前からとても楽しみにしていた。
そして、アウトデラックスのウラ被りがなくなったため、南キャン山里さんも出れるという神キャスティング。
最高すぎる。

通常、芸人の“同期”というと、仲が良くて、助け合うもの、というイメージがあるが、
ここと同期の芸人は違う。
キングコングさんが早くに爆売れしたため、とにかく嫉妬でまあギスギスしている。
ひな壇ではみんなが足を引っ張り合う。
お互いがお互いに罵り合い、ケンカする。
みんなもう売れたんだからさすがにギスギスしてないのでは?とイチモツの不安はあったが、オンエア開始直後にそんなの吹き飛んだ。
全然まだいい歳こいたおっさんが、ちゃんとキングコングさんへの嫉妬でギスギスしていた。

にしてもここの年は本当に豊作である。
こんなに面白くて才能ある人が次から次に出てくるか?と思うほどである。
普通は同時期にデビューした芸人で、こんなに売れっ子が出てくるなんてあり得ないことである。

キングコングさんを筆頭に、
南海キャンディーズの山里さん、NON STYLEさん、ダイアンさん、とろサーモンの久保田さん、平成ノブシコブシさん、ピースさん、なかやまきんに君さん、ウーマンラッシュアワー村本さん、、
など多方面に活躍する人が本当に多い。
朝の帯MCもいて、M-1チャンピオンもいて、THE MANZAIチャンピオンもいて、芥川賞作家までいるときてる。
なんて豊作な年なんだ。

また、他事務所ではあるが、オードリーさんやナイツさん、アンガールズさんも同期である。
M-1グランプリでは、2本ネタを披露できるのは、3位以内に入ったコンビに限られるが、
2008年のM-1グランプリ上位3組は、
ナイツさん、オードリーさん、NON STYLEさん、という2000年デビュー組の三つ巴対決になった。
こんなの他に絶対にあり得ない。
2000年デビュー組以外にこんな年ないと思う。

また、千鳥さんは、ここの一年先輩ということになっているが、実は同期らしい。
なんでも、キングコングさんにタメ口で喋られるのが嫌で「1年先輩だ」と嘘をついたらしい。
千鳥さんは養成所に通っていない人たちなので、その嘘が今日の今日までまかり通っているわけである。

なぜここまで才能ある面白い人たちがこんなにも大勢生まれたのか。

恐らく、みんな『キングコングさんへの嫉妬』をガソリンにして、努力を重ね、お笑いの才能を磨いてきた人たちだ。

才能を磨くために、嫉妬は必要なガソリンなのかもしれない。
こんなに売れっ子が大勢いるのは、キングコングさんが早くに爆売れしたからだろう。
売れたくば、身近な人に爆売れしてもらって、「悔しい!畜生!見返してやる!」という気持ちを自分の中に育てればいいのだ。

私は売れたいので、身近な人が爆売れすることを祈ろう。
誰かアホほど売れて、私を嫉妬させてくれ。
(いや自分が爆売れしろよ)

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