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スミノフ

昨日とある音楽ライブに出させていただいた。

音楽ライブなので、もちろんバンドの方々が音楽を披露されるのだが、その合間に我々が漫才をやらせてもらった。(もちろん下ネタ)

お客さんは全員立ち見で、ドリンクチケットもあったりするので、お酒を飲んでいる人もいた。

普段出るお笑いライブとは違った雰囲気。
お客さんもお酒が入っているのでネタ中ガヤなどもあったり、高校生の女の子とそのお母さんが我々がネタを始めるなり凄まじい勢いで外に飛び出していったり、YouTubeの生配信があるのでエロワードを禁止されたりなど色々あったが、結果楽しく漫才ができた。

主催者の方にライブに出演してくれたお礼のような感じでドリンクチケットをいただいた。
我々はそのチケットを持ち、バーカウンターまで行き、お酒と交換してもらった。
もうそろ飲み終わるなというところで、また主催者の方からドリンクチケットをもらった。
「え、いいんですか?」と言い、またドリンクチケットでお酒をいただいた。
そして飲み終わるなというタイミングで、またドリンクチケットをもらった。


…おい!わんこそばみたいなテンションで酒飲ますな!
そして我々酒好きだから飲んでしまうでしょうが!

どうやらこの場にいると永遠にお酒が飲み続けられるようなので、しれっと非常口から退散しようと相方とコッソリ打ち合わせをした。
最後にもらったドリンクチケットで、スミノフだったら持ち帰れるから、お互いにそれを注文しようということになった。
確かに先ほどPONちゃんがスミノフを頼んだ時に、ビンにフタがついてる状態で提供されていた。
それならこの場で飲まずとも持ち帰れる。
もらったドリンクチケットを無駄にしたくない、という酒好き貧乏性芸人の性が出た。
スミノフをカバンに詰め込み帰路につこうぜ、ということで話がまとまった。

バーカウンターのお姉さんにチケットを差し出し「スミノフお願いします」とコールするワタクシ。
お姉さんが冷蔵庫からスミノフを取り出し、プシュッとフタを開けて、フタなしの状態でワタクシに「どうぞ」とよこしてきた。
持ち帰る気マンマンだったワタクシは慌てふためいた。
「あ、あの、フ、フタもらっていいすか」とおどおどしながら言い、フタをもらった。
情けない。音楽ライブでこんなにおどおどしながらフタをもらいたくなかった。

その後PONちゃんがお姉さんにチケットを差し出し「スミノフで」と注文すると、フタつきの状態で提供された。

…なんだこの対応の違いは!
なんで私の蓋はいらんと思われたんだ!

そしてワタクシがもらったスミノフ、お姉さんが蓋を外したタイミングで若干中の液体がこぼれたようでベトベトする。
これじゃカバンの中に入れられないじゃないか。
結局スミノフを片手に持ったまま帰路についたワタクシ。

どうしよ、このスミノフ。
埼京線を待つホーム上で決断をした。
よし、今飲もう。

埼京線に乗り込み、車両内の9割方の人がスマホをいじる中、1人スミノフを飲み飲みする。
左から、スマホ、スマホ、一人とばしてスミノフ、状態である。

しっかり駅に着くまでに飲み終えた

途中で気がついた。
電車の中にたまにやばい人がいるけど、
自分がその状態になってた。
この車両内で恐らく私が一番やばいやつだった。

みなさんも電車内でスミノフを飲む時はお気をつけください。

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