漫才師の立ち位置について

今日はお笑いの話をしよう。
お笑い好きなんでね。

私は個人的に漫才師の立ち位置は重要だと思っている。
私以外にそんなこと言ってる人あまり聞いたことがないのだが。
売れてる漫才師は漫才が見やすい立ち位置に自然となっている感じがする。
漫才では、向かって左の立ち位置を下手、向かって右の立ち位置を上手、という。
業界用語だが、お笑いに詳しい人はご存知かもしれない。
落語では、一人で上下に振ってキャラを演じ分けるが、下手側の方が立場が下の人、上手側の方が立場が上の人になっている。
私は子どもの頃からずっと漫才を見てきたが、下手がボケの人、上手がツッコミの人が多い気がする。
なんとなくボケの人の方が立場が下で、ツッコミの人の方が立場が上な感じがするので、これはしっくりいく感じがする。
漫才はよく“親子の関係性”が見えると良い漫才と言われる。
もちろん親→ツッコミ、子→ボケであるので、
上下関係的にはツッコミ→上、ボケ→下になる。

歴代M-1チャンピオン19組のうち、ボケが下手にいるコンビは14組、ツッコミが下手にいるコンビは5組。
割合的にはボケが下手側にいるコンビが多い。
(笑い飯さんはダブルボケなので振り分けるのがちょっと難しいが下手ボケにカウントしている。
ウエストランドさんもM-1でやっていたネタが井口さんがボケぽかったので下手ボケのコンビに振り分けている。
ブラマヨさんは下手ツッコミのコンビに振り分けているが、後半小杉さんがボケに変わっていく。
サンドさんもボケツッコミが逆のネタもやっていたりするけどM-1の時にやっていたネタは富沢さんがボケだったので下手ツッコミのコンビに振り分けている)

それから、ボケが下手側にいた方がいい理由がある。
人間は左から右に見る、という習性がある。
文字もほら、今だってみなさん、左から右に見ているでしょう?
この方が見やすいんですよ。
?うょしでいすや見りよ左らか右
だから、向かって左側にいるやつの方が第一印象になりやすい。
コンビの第一印象になりやすいのはボケの人間。
ボケが花形。
ボケがコンビの顔と言っても過言じゃない。(そうじゃないコンビもいるけど)
だからボケの人間を左側に置いといた方がいい。
漫才は順番的にボケてから、ツッコむ、という順番なので、
立ち位置的にも①ボケ→②ツッコミの方が、脳が見やすい。

ただ例外もあって、爆笑問題さんや、オードリーさんの場合。
ツッコミが下手側にいるのだが、漫才をリードしていく係がツッコミの人間なので、このスタイルの漫才の場合はツッコミの人が下手にいた方がネタが見やすいと思う。

というのが、ワタクシの漫才師の立ち位置に関して思っていることだ。
今のコンビも相方にコンビの顔になってほしかったので、私が上手にいる。
現在ネタでも私がツッコミをやっているので見やすい立ち位置になっていると勝手に思っている。
私以外の人でこんなにくどくど立ち位置について気にしている人をあまり見たことないのだが、私ってめんどくさいっすか?
けどこれ子どもの頃からずっと思ってることなんだよな。

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