Tableauで保存されるtwbxとかtwbって結局なに?

こんにちは!Tableauでワークブック保存するときに、ファイル拡張子が色々あり、twbxって何?twbと何が違うの?となったのでまとめました。

この記事のねらい

ワークブック (.twb)、パッケージド ワークブック (.twbx)、データソース (.tds)、抽出 (.hyper または .tde)の違いが分かるようになる。
※他にもTableauで作成されるファイル形式はありますが、わたしがトレーニングを受ける中でよく出てきた上記のファイル形式のみ主にこの記事では触れます。

どんな拡張子のファイルがあるの?

ワークブック (.twb)

Tableauにおいて最も一般的に使われるであろうファイル形式。中身には各シート、ダッシュ ボード、ブックに含まれるすべての情報が含まれている。ただし、データそのものは含まず、データソースと呼ばれるデータの仕様書のようなものだけを含む。次回ファイルを開いたタイミングでデータソース (.tds) の情報を元にデータに接続する。

▼データを含まないことで困るケース
①以下のケースでは、Tableau Public Serverから外部データにアクセスが許可されていないため、ローカルでワークブックを作成した後、データそのものを含まないワークブックの状態でアップロードしようとするとエラーになる。

(この場合は、データ抽出してデータをローカルに保存し、パッケージドワークブックにしてあげることでアップロードできる。具体的な方法はこの記事の「パッケージドワークブック」「抽出」を参照)

②共有されたワークブックをローカルで開く際、データを含まないファイルのため、ダッシュボードの表示などデータを使用したアクションができない。

パッケージド ワークブック (.twbx)

パッケージドワークブックは、ワークブックに加え、ローカルファイルデータと背景イメージが含まれた 1 つの zip 形式の圧縮ファイル。Tableauワークブック(.twb)がデータそのものを含まないのに対し、こちらの形式はデータをファイルの中に含めるので、元データにアクセスできない人とデータや作業内容を共有するにはこちらを利用する。
このファイル形式で保存するためには、データがパッケージング可能な形式で手元に保存されている必要がある。後述するTableauデータ抽出ファイル(.hyper または .tde)がそのファイル形式となる。
名前を付けて保存するときに、パッケージドワークブックを選択して保存できる。

ワークブックとパッケージドワークブックの違いは主に以下のような感じ。
▼ワークブック
Vizやデータ仕様書を保存する。グラフの設計図のようなイメージ。

▼パッケージドワークブック
Vizやデータ仕様書だけでなく、ローカルデータや背景イメージなども含む。
Excelのようなイメージ。

データソース (.tds)

Tableauにおけるデータソースは、データ自体は持たず、データ接続方法や、結合、変更 (列名の変更/型の変換/別名/既定のプロパティの変更/計算フィールドの作成など) の情報を持つファイル。一般的にはデータソースというとデータそのものを思い浮かべるので少し厄介である。。
ひとつのワークブック内で複数のデータソースを持つことができる。ワークブック内に接続されているデータソースの情報はデータ ペインの上部で確認できる。

抽出 (.hyper または .tde)

データを抽出した時にできるファイル。拡張子の違いはTableauバージョンによるもので、Tableau 10.4以前は拡張子が .tde で、Tableau 10.5 以降は拡張子 .hyper になる。データの一部または全部を抽出 (≒コピー) したもので、Tableau 形式に変換、圧縮してローカル保存される。他のユーザーとのデータ共有 (オフラインで作業する必要がある場合) やパフォーマンスの向上のため*に使用できる。パフォーマンス向上については別の記事で解説する。

まとめ

この記事では、ワークブック (.twb)、パッケージド ワークブック (.twbx)、抽出 (.hyper または .tde)について説明しました。違いはわかりましたか?
作成したVizの利用シーンに合わせて、ファイル形式を意識してみましょう!

読んでいただきありがとうございました。

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