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こんな状況じゃなければ?

完全引きこもりの日々です。今日は店に書類を取りに行こうと思っていたけれど、支度しているうちにどんどん空が暗くなってきて、雨が降り、雷がゴロゴロ鳴りだしたので止めました。家から1歩も外に出ませんでした。
私は家の中で過ごすのがそんなに苦痛ではないタイプなのですが、毎日子どもの学習スケジュールを立てるのがめんどくさくなってきました。

さて、自粛生活でも食料品の買い物にはたまには出かけなくてはいけません。先日、近所のスーパーに買い物に行った時のことです。
一人の女性がお子さんを3人連れて買い物に来ていました。お母さんと、5~6歳くらいの女の子と、3歳くらいの男の子、ベビーカーに乗った赤ちゃん。

会計を終えて袋に商品を詰め込む台で、せっせと袋に購入したものを詰め込むお母さん。男の子が「ねーねーママー、みてー」と話しかけています。女の子は静かにお母さんのそばにたっていて、赤ちゃんはギャン泣きしていました。
お母さんは男の子に「ねー、お願いだから帰ってからにしてくれる?」とちょっときつい口調で伝え、イライラしていることが私にも伝わってきました。

もうね、お母さんの気持ちを考えたら胸が締め付けられました。
おそらく幼稚園も休園中なのでしょう。お父さんは休めない仕事で、平日はお母さん一人で子ども3人をみている。まだ乳飲み子の赤ちゃんがいて寝不足だけど、日中は子ども達と遊んであげなきゃいけない。本当なら子ども達に感染させたくないから一人でさっと買い物も済ませたいけれど、子ども達だけを留守番させるのは危険。3人連れてくるしかなかったから、できるだけ早く買い物を済ませて帰りたい。赤ちゃんも泣いていて焦るし、急いでいるのに子どもが色々話しかけてくるし・・・。お母さんの疲労の蓄積が私に伝わってきました。

普段ならおせっかいおばさんが「うちもたいへんだったよ~、どんどん手を抜こうね~」なんて声をかけたり、赤ちゃんをしばらくあやしたりしていたかもしれない。近所だったら「子ども達見てるから、サッと買い物行ってきちゃいなよ」なんて言えたかもしれない。

でも、今の状況ではそういうこともできないんですよね。自分が感染しているかもしれないと思ったら赤ちゃんや他のお子さんに近づくことも、お母さんに話しかけることも迷惑になってしまう。切ない。こういうところも感染症の怖いところです。

ただ、今の状況になる前からも、こんな風に疲弊している親御さんはいらっしゃるんですよね。誰にも頼れない状況で、どんどん心身をすり減らしていくような。そんな親御さんが、お子さんを気にせず連れて立ち寄って、心を休めてもらえるような店にしたいなと思います。

感染が終息したら、お子さんを連れて遊びに来てください。ハード面は申し訳なくいまいちだけど、ちょっとくらい騒いだってこぼしたって大丈夫。美味しいご飯を用意してお待ちしています。

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