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エジプト旅行記〜バザール編〜

これはこちらのマガジンに収録されているシリーズの第11話です。

〜前回までのあらすじ〜
不安とめんどくさがりのせいで、医師10年目にもなって、海外旅行に行ったことがなかったサン。経営大学院の同期に誘われ、意を決してエジプト・トルコ旅行に行くことにした。
サンは、IDを携帯していないが故に機内でのドクターコールに応えることがでなかったことに肩を落としつつも、ついにトランジット空港のイスタンブールに降り立つ。


イスタンブール空港〜カイロ空港


飛行機から降りてすぐの、がらんどうのイスタンブール空港。


綺麗!


カイロ行きの飛行機までの時間がタイトなので、添乗員さんの後を遅れずについていく。

広すぎて迷子になる気しかしなかった。


無事にカイロ便に乗ることができ、また機内食。


トマトときゅうりのサイズが全般的に大きい
青い蓋のカップはただの水


イスタンブール到着前にも機内食で朝ごはん食べたけど、これは何ごはんなんだろうと思いつつ食べる。


ここで履いていたジーンズの前ボタンが取れていたことに気づく…!


絶望の瞬間


幸いにも、サンの座席の上に落っこちていて、見つけるのは容易だった。


サンは縫合は苦手だが、中心静脈カテーテル留置の際には必ず糸結びをするので、今こそそのスキルを活かすときだ!と奮起し、何とかボタンをジーンズに結びつけた。


額の汗を拭った瞬間



必死こいて糸を結んでいる間に、

飛行機の窓から見える景色は徐々に砂色になっていた。

エジプトの大地が見えてきた
と思ったらすぐ一面砂色!


後に聞いたのだが、エジプトでは建物の外装を綺麗に色塗ったりしても、結局すぐ砂で汚れちゃうから、あえてカラフルにしたりせず、お金をかけるなら内装!という価値観らしい。


そして、カイロ空港に到着。


綺麗な空港!


ツアーバスでハン・ハリーリバザールへ


現地のガイド(日本語ペラペラ)さん、ガイドアシスタント、ボディーガード、バスドライバーのみなさんに合流した。

バスはメルセデスベンツ製で、とても綺麗かつ乗り心地の良いバスだった。

ガイドさんが、これから行くバザール(土産物市場)の注意事項などを説明してくれる。


お店の人たちは、
「ワンダラーワンダラー」(1ドル)

「カワイイネ」

「ヤマモトヤマ」

「オッパッピー」

などと、日本人に聞き馴染みのあるワードで声をかけ、客を呼びこむ。
そして、実際に買おうとすると、1ドルではない値段を言われるらしい。

そこで、頑張って交渉するのだ、とのこと。

例えば「2つ買うからいくらにして欲しい」とか。


値段交渉が基本なのは、エジプトの文化らしいので、旅行客も「交渉を楽しむのもよいでしょう」と、添乗員さんお手製のパンフレットに書いてあった。

ポジティブ思考!!


サンは、シシ神の森時代からずっと値段交渉などしたことがない。
無事に買い物できるだろうか…と不安に駆られた。


ハン・ハリーリバザールの入り口
野良猫たくさんいるが
狂犬病が怖いので遠目から写真撮るのみ
カフェもあるよ


ところが!!

不安な気持ちも束の間。


ガイドさん
「でも、安心してください。これからご案内するお店は、交渉が苦手な日本人が安心して買い物できるように、それぞれの商品に値札がついているお店です。空港や他のお店で買うよりも、とっても安い値段になっていますから、ここで買うのがおすすめです」


く〜! 商売うまいなぁ〜… win-win-win-winの構図だ…

サンの心の声


バザールの中に入ると、もはや迷路である

バザールに入ると、確かにみんな、日本人とわかるや否や、知ってる日本語で話しかけてくる。


あれ、意味わからずとりあえず発音を真似してるだけらしい。


ヤマモトヤマって何なんだ…?

サンとみんなの心の声


ガイドさん案内のもと日本人に優しいお店に到着。

日本人に優しいお土産やさん


なつめやし(デーツ)が名産らしく、デーツがチョコレートに入ったお菓子をお土産用に買ったのだが、この暑い旅行期間中、日本に帰るまでの間にチョコレートが溶ける可能性を考慮していなかった。

安全を期すならば、多少高くても帰りに空港で買った方がいいのかもしれない。


他には、Tシャツ・ポロシャツとか、キーホルダーとか、トートバッグとか、そういう雑貨を色々置いてあった。

サンは、ピラミッドモチーフのタオルハンカチを買った。


他のお店に入って、自ら価格交渉する勇気はなかった…。



次は、エジプト考古学博物館編!


花嫁にもなれず、総合内科専門医にもなりきれぬ哀れで醜い可愛いサンをサポートしたいという気の触れたこだまたちはおらぬか!