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詩誌「三」68号 あとがき 飯塚祐司

ここ二年ほど、推理小説ばかりを読んでいます。磨き上げられた論理の結晶は言葉を磨き上げるという点で詩とも似ており、一方で曖昧さを許さない結末は詩とは趣を異にします。時に解釈を読者に委ねてしまいがちですが、そういった作品は相応の覚悟がないと単なる逃げなのかもしれないと感じることもあります。

読んだ本の影響を受けやすいタイプなので、自分の作品を読み返すと文体に少しずつ影響が出ている気がします。来年はどんな本を読んでどんな作品が書けるか、少しだけ楽しみにしています。

飯塚祐司

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