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詩誌「三」69号 あとがき 水谷水奏

もう何十年も生きているのに、お天気なんかに一喜一憂してしまったりするのはなぜだろう、と最近よく考えています。

例えば今の時期によくある「昨日暑かったので薄着にしたら今日はめちゃくちゃ寒いじゃん」「出てくる時あったかいと思って薄手のコートにしたら夜はすごい冷えるね」というようなことを、何度やったら気が済むのでしょう。寒暖差の激しさなど、毎回のことなのに。
そもそもまだまだ夏の暑さや冬の寒さに、毎年いちいち驚いてしまいます。
そんなの、いつものことだって、分かっているのにと、何故か自分に苛立っています。
かと言って雪や桜を初めて見た子どものような新鮮な反応はもうできないし、なんだかなあ…
詩を書くのも、このごろはなんだかうまくいかない。積み重ねていけないのであれば、せめてまっさらに感じて書いてしまいたいのに、どちらも出来ない。
私の書くものを誰が待っている訳でもないのですが、勝手にスランプ気分です。春の不安定な気圧のせいにしておこうと思います。

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