矢野

自分の文章を誰かに見てもらいたくて始めました。 とりとめのないことを書きます。

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最近の記事

ほんとうは優しくもなんでもないあなたを花筏に突き落とす

幼い頃の私は特定の人にものすごく懐く人で今思えばその人たちに共通していることが沢山あり、私が幼少期言葉に出来なかった感情達の答え合わせをしている気分になった。 共通点としては ・年上 ・初対面から親しげでノリが良い ・沢山褒めてくれる ・優しい ・スキンシップがうまい いわゆる年上のお兄さん像にそれはもう魅了されていたわけだが、彼らの優しさは何かが違う気がした。なんというか"廉価"なのである。 きっと何回も似たような言葉を、笑顔を向けたんだろうなと、私を好いているから優

    • 日記 2/19

      今を愛してるってあなたは言って、たしかにその今に私はいなくて、細い画面越しの糸でしか繋がれずに、今、その糸さえも切ろうとしている。安い未練は健康に悪い。

      • 03 スカートは短ければ短いほどいい

        1人の学生としての意見だが制服のスカートは短かければ短いほど可愛いと信じている。中学生の時は周りの子はみんなスカートを切っていたしお古として回ってきたスカートも全部短かった。けれど高校になるとやはりそこそこ校則が厳しくなるので切れないように刺繍があったりウエストにベルトがついていて折ったらすぐバレる仕組みになっていて大変厄介であった。私の学校はそのような工夫は施されてはいなかったが膝が隠れる長さで全員スカートを買わされたため膝が見えている時点でアウト扱いにされた。最初の制服採

        • 02 怒られたとき脳は縮んでいるはず

          私の母方の親族はそういう血なのか知らないが全員短期で、怒り方も、大声で思っていることを一気に捲し立ててくるようなタイプなので昔から母の地雷を踏まないようにしていた。別に毒親というわけではないが、怒らせると人より厄介なのである。母より酷いのは祖母で私がおそらく難聴を発症させた原因にもなっている。そんなこんなで私は極力母を怒らせないように頑張っているのだが意外と地雷は足元にあり、たった一言でいきなりキレだすのだから本当にたまったものじゃない。たしかに母が言うことには一理あるが私と

        ほんとうは優しくもなんでもないあなたを花筏に突き落とす

          01 夏休み最終日の物悲しさ

          今までの記憶を辿ってみて、夏休み最終日ほど1年で嫌な日は無かった。日曜日にサザエさんを見ている時のあの何ともいえない感情をさらに濃く凝縮したような憂鬱でどうしようもない気持ちに毎年なっていて、明日学校に行くのなんてホントは全部嘘であと二週間ぐらいはあるようななぜか余裕な心持ちで、もはや何から手をつければ良いのか分からない課題を目の前にして、今年もまた泣きそうになっていた。私の夏休みは年々輝きを失っていて今年なんかは特にひどくて、この1ヶ月なにをしていたのかもよく思い出せなくて

          01 夏休み最終日の物悲しさ

          日記 3/19

          二足歩行の魚 躁鬱病の猫 みんな違ってみんないい。 じゃあ私は早く死ねばいい。

          日記 3/19

          日記 3/16

          クロエのバッグは可愛い、これを毎月分割払いにした私はきっとこれを持つに相応しくない。身の丈に合わないのは重々承知で、けど、なにか見えるところにブランド品がないと見放されるから、見た目に気も使えない芋臭い子って。そういえば、あの子元気かな、あの笑顔私には向けてくれなかったな、あなたが幸せだといいです。風になびく肩ぐらいのその髪が好きでした、よくほっぺを真っ赤にしているところも。普遍な愛はつまらないとよく謳われます。なぜ?普通の愛すら手に入らなかったのに手に入ってるやつはつまらな

          日記 3/16

          日記 3/14

          世界平和とか本気で願っちゃう馬鹿なところが好き、血はピンクで可愛い方がいい。生きてる意味が分からない時は電車に飛び込んで、カンカンうるさい。ねえ、聞いてんの?右腕だけが見つからない。自然に還ることも許されないんだ、あーそうですか。

          日記 3/14

          地獄巡りがしたいだけ。

          いつからこんなことに現を抜かすようになったのか、いつからこんな怠慢な人間になったのか、あまりよく、覚えていないのだけれど、以前のように文章が書けなくなったことだけ、よく分かる。 それは、若さのせいにして非行に走ったり、大きな過ちを犯しているからでもなく、ただ、ただ私が真っ当に恋愛をしたり、同年代の友達と出掛けたり、流行りの映画やコスメやカフェの情報を目で追うような、そんな当たり前ができるようになったから。 以前の私はもっと、閉鎖的で、自分の言葉しか、自分の綴る言葉を頑なに

          地獄巡りがしたいだけ。

          願わくば人間に

          外付け螺旋階段で始まる恋はだいたい舞台がオンボロ六畳半で、学校で始まる恋はだいたい夕方の誰もいない教室か屋上で、大人のラブロマンスはだいたい深夜の高架下かオフィス街と決まっている。 もちろんそれ以外でも沢山の恋愛模様があるだろう。 それでもフィクションを求めてしまうのは、私の経験不足なのだろうか。 好きな人の作り方とかを聞いてみたところで曖昧で抽象的なアドバイスばかり、もっと確実な方法はないのかと思ってしまうがそんなものがあるのならずっと悩んでいない。 彼氏がいること

          願わくば人間に

          電子脳、誰もがお姫様でありたい

          デバイスに洗脳された私、いつ何時でもスマホを片手に、脳みそで処理できない情報をスクロールして追いかける日々 別に悪いことばっかじゃない。ほしいものは手に入るし居場所は沢山増えた、増えたけど、それが本当のワタシなのかと言われたら分からない。 インターネットの世界でチヤホヤされている私は現実では机に突っ伏して寝たフリをしているような惨めな女の子で、 毎朝鏡に向かって呟くの、お前は誰だ、こんなのは私じゃないって 気持ち悪くて吐いてしまいそう、電子のお姫様はここよ、早く助けて

          電子脳、誰もがお姫様でありたい

          平日の昼間に死体を抱いて歩くこと

          平日の昼間に小さな赤子をただ抱き抱えてるだけの母親をいったい誰が疑うというのだろう? それがただの赤黒い冷たい肉塊だとしてもきっと気づきはしまい。 女性を母親たらしめるものはなんなのか、ずうっと昔、人間なんて概念が存在しない頃、そこに母たる由縁があるのだろうか、 子を産んだだけで母たる自覚が生まれるものなのか、ならば理不尽にコインロッカーで死ぬことも、汚い家で人間とは思えない姿で死ぬこともありはしないのではないか。 尊き天使たち、血まみれで、私たちの原初の姿、ああ還り

          平日の昼間に死体を抱いて歩くこと

          人生の通過点、あるいは人生の終着点であるべき場所について

          新品のカッターシャツはノリがきいていてまだ固くて、ネクタイの巻き方なんて入学するまで知らなかった。 夢を見ているんじゃないかと、ふと、立ち止まって思うけれど、色々感じている恐怖とか焦りとか寂しさなんかがわたしを現実に連れ戻して、どうしようもなく惨めに思えてしまうのは私だけではないに決まっている。 みんながかっこいい、うまいという軽音部、あまり良さがわからなかった。みんなすっかり心酔した目で、うっとりとした声色で、バレー部の先輩がイケメンだとか、野球部の先輩もカッコイイとか

          人生の通過点、あるいは人生の終着点であるべき場所について

          いつか誰かの腕の中で眠るのなら

          久しぶりにあった彼は元気そうで、その日はまだ春と呼ぶには少し寒かったからしっかりダウンを着ていて、まだシャツだけじゃ寒かったかななんて自分の服をみておもったけれど店に入ればむしろ暑いくらいで彼は顔を真っ赤にしていた。 照れくさく、ぎこちないながらもたくさんのことを話した。 帰り道はやっぱりまだ肌寒くて、別に何かを期待していた訳でもないけど何も起こりはしなかった。 途中で寄ったセブンイレブンでアイスを奢ってもらって、柔らかい桜色のアイスにわたしの気持ちすべてがどろりと溶け

          いつか誰かの腕の中で眠るのなら

          春がきて、それで

          元カレと一緒に帰った夜道は桜がもう見頃で、あ、もうそんな季節だっけとふと思った。 多分打ち上げかなにかの帰りで、暇なヤツらが残って話してるだけだったけどもう卒業でもう終わりなのかと思うとすごく寂しくなってしまった。 それは他愛のない話で、どんな子がタイプだとか、共通の友人の話とか、お互い2年前より大人になっていて、なにかがグッと込み上げてきた。 それぞれ違う道を歩んでいくなかで私はただ、何時までも固執してしまうのかもしれない。 また会いたいなんて野暮なことを言ってはい

          春がきて、それで

          無題

          銀の器に静謐な春が浮かんでいた。 生ぬるい風は甘い花の香りと心地よい眠気を運んできた。 柔らかな褥の上で微睡んでいる、夕闇が私をそっと抱きとめる。