「伝統を守るとは?」日本文化の仕事を7年やってきて気付いた「伝統文化を守るための考え方の共通点」
こんにちは。
神社お寺ファン100万人が集う神社お寺の検索サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表取締役の吉田です。
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今回は、
【「伝統を守るとは?」日本文化の仕事を7年やってきて気付いた「伝統文化を守るための考え方の共通点」】ということで、
近代化の過程で失われた文化を21世紀のカタチで再興し、
100年後に神社お寺を残していくためにこの7年間「伝統を守るとは?」と探究し続けるなか、僕の心の支えになっている言葉を紹介します。
(3分で読めます)
・いま、まさに伝統を守ってらっしゃる方
・文化を守っていくために何かしたい方の参考になれば幸いです。
そして、神社お寺にお参りするなかで、
何か発見があったら、ぜひホトカミに投稿して、ユーザーの皆さんと共有してみてください。
100年後に神社お寺を残すヒントを求め、現役の大先輩達にインタビュー
もともと僕は一般の家庭で生まれた、中学校のクラスに一人いるような歴史オタクでしかないので、神社お寺にそんなに詳しくなかったです。
たくさん本は読んでいたので知識は多いですが、【生きた知恵】は持っていません。
(一般人の僕が神社お寺の事業を始めた理由はコチラ)
ホトカミを始め、100年後に神社お寺を残していこうという想いと裏腹に、
後世の人たちに「ホトカミまじないわ〜」って思われたくないです。
未来の人たちからも「ホトカミまじ感謝!」ってなるようにどうしたら良いだろうかと、
特に2017年のホトカミ1年目はずっと考えていました。
(ホトカミのアクセス数が増え始める前にある程度指針が見えていないと、アクセス数をすべて良い方向に活かせないため)
そこでホトカミでは、日本全国の神主さんやお坊さんにインタビューさせていただき、
神主さんお坊さんの言葉をユーザーの皆さんに伝えました。
インタビューでは毎回、自分が心の底から聞きたいと思うテーマでお話を伺おうと決めていました。
結果としてインタビューというよりも、相談や教えを請うような内容になっていたときもありました。
(快くお話ししてくださった皆さん、本当にありがとうございます。)
あるとき、「伝統を守るとは?」という問いに対するこたえが、
言葉は違えど、インタビューさせていただいた皆さんが同じことをお話しくださったことに気付きました。
前置きが長くなりましたが以下、「伝統文化を守るための考え方の共通点」と「それぞれのお言葉(原文ママ)」を紹介します。
伝統を守るとは、大切なものを守るために時代に合わせて表現方法を工夫すること
『伝統を守るとは、
大切なものを守るために時代に合わせて表現方法を工夫する』
これがインタビューで気付いた「伝統文化を守るための考え方の共通点」です。
図にすると、こんなイメージです。
以下、インタビューさせて頂いた具体的な言葉を紹介します。
仁和寺の瀬川門跡様、出雲大社の千家権宮司様、熱海の来宮神社の雨宮宮司様の言葉
世界遺産・仁和寺、瀬川門跡に聞く「最新テクノロジーで1000年の歴史を世界へ」
大切なものを守りながら、その時代にあった表現方法を工夫し、今生きている方々にきちんとお伝えする、ということでしょうか。
ご先祖様が大切なことを伝えてくださったのですから、それを共有していかなくてはならないですよね。
時代を超えていっしょに感動する。そこで初めて1000年前の良いものが光る。
でも表現方法は時代によって変わっていくので、現代の人に見て頂ける形にする、それが大切だと思います。
縁結び出雲で錦田宮司に聞いた「神社の現在と100年後」
伝統を受け継ぐとは、
「ずっと同じことを頑なに守り続けていくこと」
と思う方もいるかもしれません。
しかし出雲大社の千家和比古(せんげ・よしひこ)権宮司(ごんぐうじ)が、
「伝統を受け継ぐとは、大事な部分を大切にしながら、
時代ごとに神さまが一番およろこびになる、
もしくは社会が一番求めているかたちでお祭りを続けていくこと」
とおっしゃっていました。
変わらない大事な部分は大切にしながら、
時代に合わせたかたちで、皆さんと神さまをお繋ぎする役目を担っていくべきだと思いますし、
実際にそれが求められていると感じます。
【熱海来宮神社】テーマパークに学ぶ「五感で感じる」神社づくり【雨宮宮司インタビュー】
はじめは、新しい取り組みを進めていくにあたって、
「神社のどこを変えてしまっても文句を言われないだろうか?」と消極的な考え方をしていました。
しかしそのうち「変えていいものを変える」より、
「変えてはいけないものを残す」と考える方が、
柔軟に神社の新しい取り組みを進められることに気が付きました。
神社は、神様のこと、神事のこと、伝統文化のこと、
この3つを変えなければ、ほかを変えてもあまり問題がありません。
〜中略〜
変えてはいけない部分を大切にしていれば、神社でも新しいことに取り組む可能性はたくさんあります。
令和の中興の祖が集うホトカミ
『伝統を守るとは、
大切なものを守るために時代に合わせて表現方法を工夫すること』
みなさんは、いかが思われましたか?
他にも伝統を守っていくために活かせる考え方はたくさんあると思うので、
引き続き、実現しながら探究していきます。
ちなみに最近、現在ホトカミを使って下さる神主さんやお坊さんは中興の祖だと感じることが多いです。
これまで新しい参拝者がほとんどいなかった神社お寺にホトカミきっかけで人が集まるようになるのです。
お参りされるユーザーの皆さんは中興の目撃者。
インターネットなど21世紀の技術を活かして、
再興していく過程の記録がデータとしてもネット上に残り、
誰でもアクセスできるの素晴らしい。
『伝統を守るとは、
大切なものを守るために時代に合わせて表現方法を工夫すること』
この言葉を胸に、ユーザーの皆さんとホトカミを育てて参ります。
PS.仁和寺さんは毎週のように中外日報(宗教専門の新聞)に登場されるほど、たくさん新しい試みに取り組まれています。
出雲の万九千神社錦田宮司にはインタビュー後もお世話になり、ユーザーさんのお願い事を出雲大社に奉納する際もご縁をつないでいただきました。
【ご縁ポスト】出雲大社に皆さんのお願い事を奉納しました!
熱海の来宮神社は好きすぎて先週一人で行きました。
インタビューは、当時のメンバー全員でお話し伺わせていただきました。
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