酒販免許実務セミナー~酒販免許だけで月商100万円超!行政書士が知らない酒販免許の魅力と可能性~
この専門分野の売り・講師からのコメント
<酒類業界のマーケット規模>
酒類を販売するには安定需要がある嗜好品および課税物資として国税庁を所管行政庁として免許制度が設けています。日本の人口減少が進む中、飲酒人口も減少傾向で1人あたりの飲酒量も減少していますが、酒類業界の市場規模はメーカー出荷金額ベース2018年度では約3兆5,1000億円となっており、市場規模的には大きく、税収としての酒税は全税収の中で2%を占めています。
人口減少に伴う飲酒人口の減少という視点で見ると衰退産業と捉えてしまい、行政書士業務としても魅力を感じないかもしれませんが、清酒をはじめ国産酒の品質向上や税務的優遇に伴う輸出の急増、海外からの継続的な酒類の輸入、インターネットの発達に伴う酒類の販売方法の多様化、地域振興、地方創生といった動きに伴い、酒販免許の取得希望者と相談は後を絶ちません。
一方では酒類製造者と酒類卸業者は減少傾向にあり、特に経営者の高齢化と後継ぎ不足によってやむなく事業廃止に至る酒類事業者も多くあります。反面、酒類を飲食店や一般消費者へ小売するための酒類小売業者は増加傾向にあります。これは酒類の商流が川下に行くほど多様化していることや首都圏への人口集中を商機と捉えて小売業者が創意工夫をしている背景があると考えられます。つまり行政書士業務としても特に酒類小売業免許においては今後も継続的ニーズと受任機会が見込めると考えます。
<業務としての価格帯>
酒販免許は多岐に渡る免許区分とその組み合わせによって行政書士報酬は変動しますが、わかりやすい例として取得件数が多い一般酒類小売業免許を例にとると、インターネットで調べる限りは1件あたり10万円~16万円の幅があり、12万円~13万円の報酬設定をしている事務所が多いと感じます。しかし、10年間酒販免許実務に携わってきた立場としては、酒販免許申請にかかる工数と実務に精通した行政書士が建設業許可等に比べると少ないことを踏まえると安易に低価格を打ち出さず、少なくとも15万円前後を維持、確保しないと採算が合わないと考えます。ちなみに弊所では一般酒類小売業免許の報酬は16万円で設定していますが、値引き要請もまずありません。そして酒販免許は顧客が取得したい免許区分の難易度や組み合わせによって20万円~50万円の報酬請求が可能な案件も多く存在します。
<業務継続性>
行政書士としては建設業許可や宅建業許可のように「更新がある方が継続受注につながる」と考える方が多いですし、その通りだと思います。ただ、結論から言えば酒販免許も継続受注が大いに可能です。酒販免許には更新制度がありませんが、酒類の販売方法が変わる、取扱品目が増える、移転する、登録事項に変更が生じる、法人成り、個人成りといった場合に、各種手続きを行う必要があり、顧客との関係構築ができていれば高確率でリピートにつながります。逆に更新制度がある許認可を扱っていても顧客との関係構築が不十分だとリピートにはつながらないといえますので、顧客との関係構築を前提に、更新制度が無い酒販免許でも十分にリピート受注が可能です。
<将来性>
酒販免許制度の視点で考えると、酒類が課税物資であり続け、免許制度が維持継続される限りは酒販免許を取得するための行政書士の出番はまだまだ続くと思われます。また、国税庁酒販免許手続きを徐々に簡素化できるように最近は申請書式の改定も行われ始めていますが、数ある許認可の中でも酒販免許の難易度は高い部類に入りますので、不慣れな一般人が単独で申請、取得しようとするとまだまだハードルは高く、精通した行政書士のサポートが必要であり、免許権者である税務署も精通した行政書士が関与することを歓迎しています。
次に酒類業界として考えると、輸出入の増加、後継者による新規事業の創出、地方創生・地域振興、独創的商品の開発、インターネットをはじめとした酒類の販路拡大、酒類業者同士のM&Aなどの動きも活発化しており、市場全体が縮小傾向の中でも前向きな要素も多くあります。なお、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の撲滅、健康を害さない適度な飲酒といった社会的な要請に応えていく姿勢が求められることはいうまでもありません。酒販免許の実務に長年携わってきた立場としては、酒類業界支援、酒販免許実務は行政書士として関与する魅力と可能性を持ち合わせた分野であると確信しています。
いしい行政書士オフィス(神奈川県行政書士会 鶴見・神港支部所属)
行政書士 石井慎太郎
1975年9月広島県生まれの45歳。元ビール会社営業マンの経験を活かし、 開業以来、酒類ビジネスの現場感覚と知識を兼ね備えた「お酒の行政書士」として酒販免許に特化した事務所運営を展開。 難易度が高くわかりづらいといわれる酒販免許ノウハウを蓄積し、開業以来10年間で500件超の免許取得実績がある。「どうしたら酒販免許が取れるのか?」というお客様の疑問と不安に対して、豊富な営業経験に基づく顧客対応力とコミュニケーション力も活かした伴走サポートを信条としている。
<経歴>
1998年中央大学商学部経営学科卒業。サッポロビール(株)に入社。営業として酒類ビジネスの実務を経験。その後、人材サービス業界へ転職して法人営業とキャリア支援に従事。2009年に行政書士試験合格後、2011年4月独立開業。現在は行政書士業務の傍ら、キャリア支援を行うしごとジャパン(株)の代表取締役も務め、二刀流プロフェッショナルとして活動の幅を広げている。一般社団法人行政書士の学校専任講師(酒販免許講座担当)、LEC東京リーガルマインド専任講師(国家資格キャリアコンサルタント養成講座担当)。
保有資格
行政書士/宅建士/ビジネス実務法務検定2級/2級キャリアコンサルティング技能士/メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種
<出版実績>
2013年に「駆け出し行政書士さんのための実務の手引」(翔泳社)を共著出版。酒類販売業免許の章を執筆。
●講座の目次
1.本講座の目的、講師プロフィール
2.酒類業界の基礎知識(業界特性、流通構造)
3.酒販免許の基礎知識(税務署対応、免許区分)
4.免許要件(人的要件・場所的要件・経営基礎要件・需給調整要件)
5.具体的事例に基づく実務対応~申請書作成ノウハウ
6.申請から取得までの税務署対応ノウハウ
※受講後の感想を頂いております。
このセミナーは【行政書士トップ10%クラブ】の会員様向けセミナーです。
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サムライ行政書士からのお願い
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