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第一節 北京と北京聯合大学について

さて、今回は北京の事を簡単に、更に2015年8月から2016年6月まで10ヶ月間留学をした我が北京聯合大学を紹介したいと思います。

〜北京の実際〜

北京って治安とか環境とかどうなん❓日中間あんま良くないじゃん PM2.5どうなの 

色々あるでしょう。正直皆さんの北京像って

こんなんですよね、多分笑 テレビで北京出るときはスモッグがやばい時ぐらいなので仕方ないのですが。

ただ

大体はこんな感じです。

あまり知られていませんが、スモッグが発生するのは冬の日がほとんどでそれ以外の季節ではそれほど遭遇しません。冬場は3日に一度襲来しますが、決して毎日ではありません。

ただ、人によってはマスクをしてもスモッグに強い不快を感じる方もいるので、そんな方は冬場の外出は厳しいかも知れませんね。私は基本マスク無しで過ごして感覚が麻痺してるので考えたことありませんでしたが。

上記のスモッグ写真は一番ヤバい12月、下記の写真は8月に私が撮影したものです。

さて、突然ですが問題です‼️


ここはどこでしょうか。



はい、ここも北京です。北京郊外にはこういった景勝地が多くあり、街を囲んでいる状態です。北京市の広さは四国と同じみたいなので、多種多様な環境が存在するわけです。因みに私は舟下りを楽しんでました。

他にも、北京には国家級の多種多様な名称古跡が存在するため、飽きなく留学生活を送る事が出来ました。


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ここも一応北京市内です。

〜治安、反日感情〜

治安について心配される方も多いかと思います。確かに最近でも日本人が数名スパイ疑惑で拘留される事件がありました。中国には反スパイ法というものがあり、国家の監視員が諜報を行なっているのは事実です。しかし、普通に留学生として過ごすぶんには無縁な世界と言えます。最高警備体制の天安門付近は常時ピリピリしており、突然武警に呼び止められ検査されることもありましたが、何もしてない学生を捕まえるようなことはありません。周りには危険な目にあった学生は誰もいませんでした。

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留学3日目に撮った写真。当時知らなかったけど本当は武警を撮ってはいけませんよ

ただ、中国には五毛党と呼ばれるネット監視者が数百万規模でおり、党に不易な情報は削除しています。もしネット上で反共産党を声高にしきりに叫び、集会なぞひらけばお縄につくとは思いますが、その程度でしょう。天安門と検索しても情報が閲覧できない程度です。

反日感情については基本的にはお互いに暗黙の了解で話題には出さず、9割9分の人とは楽しくお話しできました。逆に日本人が珍しいらしく、

「わざわざ日本から来たのか、ようこそ中国へ!」

と結構歓迎された事がほとんどでした。希少でしたが勿論反日感情を表に出してくるケースもありました。片手で数えられる程度でしたが、全て大学生だったと思います。例えば私は名字が石井なので、自己紹介で自分の名前を用紙に書き写した時、満州関東軍の人体実験部隊、通称731部隊創設者 石井四郎 の話をされ避難されたりしました。

これは非常に稀有なケースで、多くの日本人留学生は反日を中国で経験せずに留学を終える状況にあるので、何か言われても上手くお茶を濁す事が最善です。それに私が留学した2015年は抗日戦争勝利70周年記念とかで政府が色々盛り上げようとしていた時期だったのもあるかもしれません。極論ですが、逆に中国人の日本感を垣間見ることが出来るので、良いチャンスとも言えるかも。とにかく心配は杞憂です。普通にしてればいいんです。

因みに私は抗日戦争ドラマを皮肉って見るのが好きでマッサージを受けながらドラマを楽しく鑑賞研究してたら店員に奇異の目で見られ、チャンネルを変えられてしまいました。彼らは嫌いな様です。結構安心しました。

〜中華料理〜

実際中国の料理って油っぽくて不健康そう 肉も米も偽物とか使われてるんじゃ…

色々あるでしょう。ごめんなさい。私は留学中は学食(後述)か、レストランの蒸し餃子や回鍋肉、麻辣疼(激辛おでん)ばかり食べていたため良く分かりません💦(なぜ書こうと思ったのか)。北京料理だと北京ダックは確かに食べましたけど3回だけですし。

ただ、日本のものと結構味は違います。滅茶滅茶美味いですよ🍽😋

回鍋肉です。四川料理で、地域により野菜は変わりますがキャベツを使うのは日本オリジナルで、中国ではそこまで有名料理じゃないです。僕が一番好きな料理です。大学近くの食堂に通い詰め、行ったら自然と回鍋肉が出てくるようになりました。50食は食べました。

包子と蒸し餃子です。包子は肉まんに近いと理解してもらえれば良いです。蒸し餃子は物凄く美味しかったです。これだけ食べて24元(400円)。最高です❗️常連でした。

麻辣疼 所謂四川風激辛おでん。一本15円です。ゴマだれで野菜や練り物を頂きます。これを食べた次の日は授業を休むのが常で、授業行きたくない前夜にもよく行きました。日本で食べると高い。

北京の伝統的なおやつです。右に写っている灰色の臭い豆乳と頂くのが老北京流です。全部めちゃ甘いです。老北京の友達は豆乳不味いって残してましたが、痩せると聞き私は完飲しました。

あと料理ではないですが、中国は野菜と果物が恐ろしく安いです。中トマトや玉ねぎ一個15円とか、スイカ1玉200円とかで買えます。まあまあの味ですが、ほんと素晴らしい。

北京は国際都市であるため世界各国の料理があります。仮に中華が合わなくてもそこまで心配する必要はないでしょう。日本料理は日本の値段より若干高いですが。

ちなみに私はバカ舌なので、材料が本物かどうかは判別出来ませんでした。普通のスーパー行ってればその程度です。路地奥の出稼ぎ農民の居住地付近は偽物の油とかありますけど普通行かない場所ですし。

終わりが見えないことに気づいたため、そろそろ留学先の紹介に移ります。

〜北京聯合大学〜

さて我が聯大ですが、
JTBさんのページより拝借するとこんな感じみたいです笑。

説明ではアットホームとか小規模などと書いてありますが、それは中国基準の話で、実際結構広いですし、施設が兎に角デカイです。

例えば、これは私が留学中に建てられた二つ目の図書館です。はい、小さいと言われる聯大ですら図書館が二つあります笑。ただ、中国あるあるですが初代図書館はエレベーターがガタガタ、今にも落ちそうでソフト面に不安がありました。見てくれは綺麗なんですけどね…。

次に、寮は基本的に二人一部屋で生活します。

これも私が留学中に建てられた新しい寮です。窓の向こうは大学。交換生は無料ですが、本来一日1000円前後かかります。どれだけ大学がお金を持っているのか分かりませんが、常にどこか工事してるし、留学生を月一で旅行に連れていってくれるなど、かなり太っ腹でした。学園祭も大学が数万円予算分配してくれました。

                             文化祭の集合写真 前列の威圧感

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           学校旅行にて。写っているのは一学期目のルームメイト

食堂も4階建てで、4階は丸テーブルのレストランなど、かなり充実していました。一応1階では日本料理や韓国料理も食べられるのですが、

これはオムライスですね、オムライス。200円。あと2,3階ではビュッフェ形式で食べ物をおばちゃんおじちゃんによそってもらって食堂カードピッてやって決済します。

このトマトと卵の炒め物は多分中国料理の入門的位置付けの料理です。ワンプレートで200円切ります。物価が急速に上がっている北京ですが、食堂だけはまだ貧乏学生を支えてくれています。一時期クレジットのキャッシングが止められ、このトマト料理と白ご飯計100円で一日生きてました。ありがとう。食堂

〜大学での授業〜

さて、肝心の授業について話します。

基本的には、いずれの大学でも留学生の授業形態は二種類あり、中国人と同じ授業を履修するか、言語班で中国語を学ぶかのどちらかで、両方履修する学生もいます。

一般に留学と聞いて想像される前者は、中国語で授業が行われるため初学者には無理です。私は10ヶ月間言語班で勉強していたため、大学での専門教育は受けませんでした。ですのでそちらの状況は説明できません。今回は各国留学生とともに授業で中国語を学ぶ授業形態に絞ってお話しさせていただくことをご了承下さい。

〜授業は午前のみ、午後は自由!〜

聯大の言語班自体は基本的に5つのレベルに振り分けられます。

一級班 完全なる初心者 你好の書き方から HSK2.3級合格レベルになる。

二級半 半年ぐらいあらかじめ勉強してきた方々が入る。HSK4級レベルに。

三級班 1年以上勉強してきた学生が多い。先生が割と厳しくなった印象。四字熟語が徐々に入ってくる。HSK5級レベルに。

四級班 中国語学科の学生も見受けられる。扱う内容も宿題も多分一番多い。四字熟語だらけ。HSK6級取得出来るかは人による。

五級班 日常中国語を少し離れ、中國概況など少し硬い突っ込んだ教科もある。相当高いレベルを求められるらしい。

振り分け方としては、入学時に筆記、聞き取り、面接を行い、決定されます。私は日本で少しかじって行ったので2級ワンチャン!とか張り切って臨みましたが、面接官が最後優しい英語で「君は一級で学んだ方が楽しい留学生活を送れるよ」と諭される程度に中国語が聞き取れず、爆死しました。

1ターム目は一級から始め、頑張った甲斐あって2ターム目からは飛び級し、三級班に入ることが出来ました。

授業の具体的な日程としては、

8:00 ー9:35 一科目目(間15分休憩)

9:35ー11:30 二科目目(間15分休憩)

という感じです。文法、会話、聞き取り、読解などの授業があります。

授業は午前中のみのため、午後は完全に自由となります。この莫大な時間を自分で有意義に活用出来るかで留学の成否が別れると言えます。私は留学2日目から北京中を練り歩いたため、結構体力と度胸がついたと思いますが、勉強する日は徹底的にするようにして(休日はカフェにこもったり)、文化体験と語学学習のバランスを取ってました。

留学生の国籍は多様で1位韓国、2位タイという感じでした。特に2.3級あたりはタイの大学の中国語学科から大量の交換生がきていたため、2ターム目はほぼクラスメイトはタイ人でした。

                  これは1ターム目のクラスメイト ロシア人が多かった。

よく海外の学生は日本の大学生に比べ勉強をする、という話があるかと思います。ただ、言語班を見ていると遊びに来たような学生の方が多いと感じました。それは全然悪いとは思わないですが、周りに流されて全然勉強せずに、語学力が伸びなくても責任は自分で取るしかありません。

授業を日々受けているとわかるのですが、授業を受けるだけでは大して語学力は上がりません。予習復習をした上で、自分で勉強を進めないと驚くほど能力が上がらないのです。私は周りの環境に特に影響を受けやすいので、客観視をしてバランスを取るのに苦心しました。

ただ、授業中に質問する雰囲気は日本にいた時よりかあったので、留学を通して積極的に手を上げられる様になったことは大きな収穫でした。

また、大学主催のスピーチコンテストや作文コンテストなどがあり、定期的に良い負荷をかけられてことはマンネリ化を防ぐ大きな要素だったと思います。

私は今の共産党の少数民族への差別を無くすことが全人民の幸せに繋がることを熱弁したら先生に引かれてしまいましたが…

次回は中国語学習について具体的に書いていきます。

次記事→ https://note.mu/samuraibrass/n/ne0957f48fd93








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