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昭和30年

日本に原爆を落とし戦争に勝ったアメリカの景気は良くなっていた、 


日本は若い戦士を木製の飛行機にのせ、片道の燃料だけつんで、天皇陛下万歳と叫びながら玉砕した。

 
終戦になると、アメリカ至上主義、消費文明、資本主義へ向けて

日本は世界中が舌を巻くような経済成長を見せた。

小学生だった私は家の四つ角で近所の子供たちと缶けり、をしてすごした。
四つ角には大型のトラックが停まりクレイトに入った冷蔵庫、洗濯機、テレビ、が毎日近所の家に配達された。  

家から代々木駅まで北坂を歩いて8分

北坂には行っちゃいけないと両親からきつく言われていた

親はいう、「あそこの子供たちは臭いしノミがいる。」

「酔っぱらった労働者が子供に手をだす。」

「真っ赤に口紅をつけたパンパンが派手な暮らしをしている。」

北坂は坂に入る角に労働者がコップ酒を一杯引っ掛ける酒屋がある。

北坂には紙芝居のおじさんが自転車でまわってくる。

水飴水飴、べっ甲ゃき、子供たちは5円くらいもって駄菓子を買い、紙芝居を楽しみに押し寄せる、

南坂は都市高速道路に抜ける舗装道路

舗装道路で角には郵便ポストがあった。

近所にはドイツ人の家族が家をかまえていた。


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