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壁打ちの壁になる

君が電話をかけてくるとき、私は壁となる。 テニスの壁打ちのように、君は思うままに自分の話したいことを話す。 私は、その言葉を受けて、相槌を打つ。ときどき、気の利いた返事をする。 たまに、まともに返すキャッチボールみたいな感じに。 君はすごく楽しそうに話している。私はそれを聞くだけでものすごく幸せになる。 けれど、私はコミュ障で、いつも気の利いた返事をすることができるわけではなく、たまにしかまともな返事をしないので、 こんな返答でいいんだろうか、もっと気の利いた返事をしたほう

    • 『国境の南、太陽の西』の読み

      かつて大学で村上春樹の小説を読む授業をとったが、その授業の試験(レポートのようなもの)は、村上春樹作品を1つ選んでその作品に関する自分なりの読みを書くという課題だった。 私はその課題に対して『国境の南、太陽の西』を選んだ。 その先生は、その課題について「自分がおもしろいと思ったものを高く評価する」と説明していた。つまり、評価基準は先生がおもしろいと思ったかどうかという、ただそれだけであるから、正直自信がなかったのだが、結果A+(最高評価)であった。 その課題で私が提出したレポ

      • ポスティング

        ポストに手を入れて覗く。 「あ、今日はたくさん入ってるな」 ねじを三回まわして鍵を開け、たくさんのチラシを取り出す。 どれも興味のないものばかりである。 塾のチラシを見るたび、入れるところを間違っているといつも思う。 これらはすべて、古紙の資源ごみとして取っておくこととなる。 何十枚という紙が、意味もなくポストに入れられ、またゴミとなる。 紙ごみはどんどん増えていく。 ごみを減らすということを意識している人はどれくらいいるのだろうか。 とあるラジオニュースにて、プラスチック

        • 「家畜」からスタートして

          みなさんは「家畜」の動物に対してどのような感情を抱くだろうか。 「命のあるものだからかわいそうだ」 「本来人間に食べられる存在であるからかわいそうではない」 などあるだろう。 「かわいそう」という感情については後日考えるとして……。 「本来人間に食べられる存在である」という考えに関連して「弱肉強食」という概念が出てくる。ここから哲学したい。 自然界のあらゆる動物は自分よりも「弱い」動物(あるいは植物など)を食うことで,命をつないでいる。 人間も例外なく人間よりも

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          「自然」について考えたこと

          「自然」というと,どのようなものをイメージするだろうか。 緑色の田園風景,透き通った海の景色を思い浮かべた人もいるかもしれない。 しかし,「自然」はその本来の熟語の意味を考えると,もっと広い範囲で「自然」と言うことができる。 よく,「人間は自然に逆らってさまざまなことをしてきた」と言われる。 このときの「自然」は「人為」に対峙するものとして捉えられている。 先日,哲学カフェに参加したときも,この話題が出た。 すると,同席者の一人がこのような考え方を提示した。 「

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