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信頼のその上へ

「AI時代」と聞くと、私はまずウィル・スミスの映画『アイ,ロボット』を想像してしまいます。ゴミ収集など人間がやる必要のないことを全てロボットが行う世界で、ロボットの進化が進み、感情を持ち、暴走する様子が映画では描かれています。

こうした世界を想像してしまうと、「AI時代」というのは、ロボットに仕事を奪われ、支配されるのではという、少し怖いなぁと思うのが本音です。

そもそも「AI」ってなんのこと?

AIときいて思い浮かぶのはpepper君やアレクサなどですが、詳しく説明しろと言われたらできない人が多いのではないでしょうか。

AIとはArtificial intelligence の頭文字を取った略語で、日本語では「人工知能」訳すことができます。
「コンピュータ上に人間の知能を再現したもの、または再現するための技術」と説明されることが多いです。つまり、自分で学習したり、成長したりする可能性を持っており、「考えたこと以上のことができる」のがAIの最大の特徴と言えます。

例えば、日本で約70%のシェアを誇るiPhoneの人工知能、「Siri」。「Hey Siri!」と話しかけるだけで、電話をかけたり、目覚ましをセットしたり、メールを打つことまでしてくれます。このほかにも、お掃除ロボットのルンバや、いま注目されている自動車の自動運転、「愛を持ったロボット」をコンセプトとして人間の感情を認識できるロボット「pepper」などがあります。

AIと人間

AIは前述したとおり、そもそも人間の知能を再現したものであるため、学習方法はあまり変わりません。AIは人間で言う「経験」のように、自分が行った作業や経験の中から学習するのとができ、より多くの情報を経験させることで、飛躍的に精度を高めることができるのです。

では、AIと人間の違いはなんなのでしょうか。
AIと人間では処理スピードや情報の蓄積などの容量を考えるとはるかにAIが上です。
しかし、人間にしかない、「感情」「想像」「人と関わることで生まれる経験」などはAIには持つことができないものです。

情報をいつ何時も変わらず分析し、正確な答えを導き出すのがAI。
経験の中の失敗や、つまづき、悩みなどから学び、人の協力を得て、その時の最善の答えを出すのが人間だと思います。

AIによって変わる仕事

上のグラフはAIによる、代替が可能性な高いもの、低いものをまとめたグラフです。
現在ある職種のほぼ半分が代替が可能であることがわかります。詳しくみてみると、代替可能性が低い職種は、アートディレクターや映画監督、ケアマネージャー、医者など、発送や想像力が必要であったり、人と関わるものや人それぞれで仕事の内容が変わってきたりするものが多いです。こうしてみてみると、AI時代に人である自分が活躍するためには、自分のどの部分を活かすべきなのか、どう行動していくべきなのか、わかってくるのではないでしょうか。

人と人をつなげる仕事

私たちが働く人材業界はまず、人がいないと成り立たない仕事です。だからこそ、手は抜けないし、信頼関係というAIには築けないものが重要になってくる仕事だと思います。

私はワクワクすることに「人と繋がること」と書きましたが、この繋がりや、そこから生まれた信頼関係は、その人にしかないものです。

AIは何かミッションを与えられた時、期待通りの答えを出してくれます。そういった意味では、裏切られることのない信頼は一定ラインあるのです。

私たちが人ができるのはその「期待を超える」ことです。相手の信頼を得た上で、それ以上のものを出す。それが可能なのが人間であり、AI時代に人である自分が活躍するために必要なことだと思います。

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