部屋と蜘蛛と私
透子です。
今月もみなさまお疲れ様でした。
私は今、ドラッグストアにキャンメイクが売っていない程度の田舎に住んでいるのですが、実際に自然豊かな場所で暮らしてみて気づいたことがあります。
それは「虫が部屋にメチャクチャ入ってくる」ということです。
窓はきちんと閉めているのにサッシ部分には大量のコバエが死んでいたり、玄関に長靴を一晩置いただけで履き口にクモが巣を作っていたり、カメムシと一緒に帰宅してしまったり。
虫との共同生活が当たり前になりました。
とくに今私の頭を悩ませているのが、クモです。
クモは益虫だと思っているのであまり退治をしたくはなく、また作った家を壊すのもなんだか申し訳ない気持ちになるのです。
そんな私の気持ちとは裏腹に廊下、リビング、トイレ、クローゼット…あらゆるすみっこにいつの間にか巣を作ってしまうのでした。
数ヶ月前、玄関の小窓にクモが3匹住み着いたことがありました。
あんまりにも立派な巣を作ったものですから、私はそれぞれ一郎・二郎・三郎と名前を付け、おはようの挨拶をしたり、それ以上は家大きくしないでね、と注意したり、楽しく暮らしていました。
ところがある日、小窓がぴかぴかに掃除され、クモの巣は跡形もなく消え去っていました。
夫がきれいさっぱり、クモの巣を始末してしまったのです。
掃除をしてもらえるのはありがたいことなので、やむを得ず私は心の中で(一郎・二郎・三郎〜!泣泣)と叫んだのでした。
そして現在、廊下の片隅にクモが1匹住み着きました。
その子は掃除機をかけると、器用に壁の隙間に隠れます。そのさまがとってもかわいいのです。(しばらく経つとそっと出てくる)
最近は、あまりびっくりさせたくないと思い、掃除機は控えめにかけています。
くも太郎と名付けました。
どうかしばらく、夫に存在がバレないことを願うばかりです。