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小さくてやわらかくてあったかい手

私は息子が1歳3カ月のときに育休から復職しました。
保育園の朝の送りは夫、お迎えは私。
最初から電動自転車での送迎でした。
夕方のお迎え後は、寝かしつけまで時間に余裕があるわけではないので、寄り道の習慣をつけないよう、極力買い物や公園には立ち寄らず自宅に直帰。
そんな効率重視のお迎えを2年半ほど続けていましたが、第二子を妊娠し、自転車に乗れなくなり、徒歩でのお迎えが始まりました。

自宅から保育園は大人の足で7分ほどかかり、帰り道は上り坂です。
息子のペースで歩くと、早くても15分、長いときは40分。。
その間、息子は色々なことを私に話してくれます。
保育園で楽しかったこと、ちょっと嫌だったこと、今度のお休みにしたいこと、今日夜ごはんに食べたいもの。

あー今までこんなに息子の話を聞く時間なかったなぁ。
疲れたら少し休憩しながら、時間を気にせずゆっくり歩いて帰るのも大切な時間だな、と感じる日々です。

息子と手をつなぎながら同じ景色を見るなんていつまでできるだろうか。
そんなことも思ってしまいます。

最近は、安静指示もあり、お迎えを夫にお願いすることも増えました。
息子とふたりきりでの期間限定の帰り道。
「おかあさん、あのね」と始まる会話。
小さくてやわらかくてあったかい手。
一緒に見た大きな満月。
忘れないように心に刻みたいと思います。

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