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W無投票下のまちづくり

市長市議選とも無投票だった高梁市。
地元ケーブルテレビで特番が組まれた。市長編、市議編共に30分、選挙戦が1日しかなく、どの候補者がどんなまち作りを目指しているのか見えにくくなってしまったなか、こんな特番は、ありがたい。コミュニティーメディアの面目躍如。

市長編では、近藤市長へ高梁市総合計画を初め、多くの会議に参画している吉備国際大学の井勝教授のロングインタビューで進められた。
近藤市長の地域循環共生圏に通じる思いや、教育、医療(福祉)、地域交通、そして災害復興が大きな課題という考えは、3万人弱の中山間地域の縮図のまちとしては、とても共感できる内容だった。
(リンク先は、作り方のみ↓)

ただ一点、編集の関係かもしれない(実際は1時間くらいのロングインタビューだったらしい)が、教育について、市が担う義務教育の範囲しか語らなかったのはとても淋しい。
先日、今回の無投票を受け、選挙に行こうぜキャンペーンをやっている吉備国際大学の皆さんにモリゼミ台湾チーム(若者を中心とした選挙投票率の高い台湾を研究テーマ)のオンラインミーティングに参加してもらったのだが、学生さんは、若者の地方政治に対する関心の低さの一因として、地元市民と学生の距離感を気にしていた。

地元の先輩方と話した時も、「若い人と言ってもどんな人達がどのくらいいるのかわからない」、なんて話も。 地域に人が関わるきっかけとして、地域への愛着、 誇りを深めてもらうことも必要。多くの自治体がシビックプライドの醸成に力を入れているが、これも広い意味で教育の分野だろう。 

幸せの国デンマークの事例では、多様な世代が互いの意見をい合えるフラットな関係を学校、地域、家庭の教育の中で育んでいることが見えてきた。 基礎自治体は、高校、大学、リカレント教育まで守備範囲として今まで以上に意識しないといけない時代。 スウェーデンの地方都市ウメオは、大学を良い意味で使い倒している。 これまでも吉備国とは様々な協力関係を作ってきたと思うが、今一度、見直しても良いのかもしれない。 

地域が、やらないといけないことは多いのだが、少なくとも自分が関わるときには、自分も周りも楽しく関われるようにしたい。

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