ただのおじさんジャニーズ問題を語る

わたしは一般人で芸能界とは無縁な人生を過ごしてきました。音楽や演劇、アイドルとかも関係がありません。そんなおじさんがジャニーズ問題に対する本音を書いてみます。

まず

ジャニーズ事務所という会社およびタレントがどうなろうが、基本的にはどうでもいい。です。

タレントたちがテレビやラジオに出なくても何も問題ないし、楽曲を出さなくても平気だし、むしろ(わたしはお笑いが好きなので)芸人をすげー下に見て馬鹿にするジャニーズ事務所のタレントがいなくなるのでその点では喜ばしい。

ただ、出演してても特に問題はないです。性格が悪い人間や品性下劣な人間でなければ別にテレビやラジオに出てても問題ない。というかそもそもテレビをほとんど見ていない。

ファンの人たち(多くは女性だと思うが)は違うだろうが、わたしはおじさんなので別にどうでもいいって感じである。

基本的にはどうでもいいが思うことを書くと次の通り。

その上で

しかし、悪事を働いた人は裁かれるべきと思う。いま、その人(ジャニー)がもういない中で、後任(ジュリー)が責任をとらなければいけない状況である。後任の人もきついであろう。

藤島ジュリーはジャニー喜多川の姪だそうである。自分に置き換えてみたら親戚の叔父さんがやった悪事の責任をとれ!と言われたらきついであろう。知らんがなである。ただしジャニーズ事務所は親族経営。親戚だからこそ地位を得ることができた面は否定できない。悪いことも良いことも引き継ぐということだ。また実際知っていたかどうかは別としても、そのような会社を経営することは自分が選んだことであり、職業選択の自由も保証されている。前経営者の負の遺産も当然処理しなければいけない。

これはまあ普通によくある話である。どの会社の経営者も総理大臣も、組織を率いる人は全員、先人の正と負の遺産と責任を引き受けることになるからだ。

今回の問題に限らず、ジャニーズ事務所は大小の問題を抱えているだろう。長い組織は腐敗を生む。強者は一般常識と異なる倫理を持つようになる。それゆえ、さまざまな種類のたくさんの課題を抱えているだろう。

後継者の問題は一般世界によくあることだがジャニーズ事務所は別世界にあるので、わたしから見るとどうでもいい。ただ一つ言えるのはその独自性故に、世間から認められるためには中の人自身が解決しないといけないということだ。ユニークな存在だからこそ他の事例を参考にすることができないためである。当該事務所がこれまで是としてきた論理を否定しなければいけないがそれは普通に考えて無理であるからである。それは当人たち自身で解決することが難しいが、当人たち以外では解決できないのだ。

今後も色々な問題が噴出するであろう。もしそうならないとしたら、ただただ組織が腐っていくであろう。

いままで臭いものに蓋をして都合の悪いことに目を背けてきたのだと思う。ある意味、虚像/偶像を磨くのが仕事なので、むべなるかな。

補償

ジャニーの被害を受けた人に補償するとのことだ。

一方で、事務所はいままでジャニーズを辞めたタレント・アーティストがテレビやラジオに出演しないよう圧力をかけてきたという話を聞いたことがある。事実かどうかはわからない。しかし事実だとしたら、会社が利益を追求するあまり個人の人生に損害を与えたということだ。それだけではなく自由競争を阻害しているし、ファンや観客の利益を減じている。自分さえ良ければいいという奢りである。事実ならば。

事実であれば、これまで圧力をかけた個人に謝罪をし補償するべきだ。悪いことをしたらその報いを受けなければならない。

個人は別の会社でも生きていける。会社が生き残って個人が死んだら意味がない。会社は人間に従属している。会社より個人が重視されるべきである。会社は、それが社員だろうが外の人たちだろうが全ての人間に資するものでなければならない。CSRの1つだ。

圧力をかけて個人を潰したのであれば会社は彼/彼女に償うべきである。

マスメディア

今回の件でメディアをことさら責め立てようと思わない。また、これは個々の会社の問題ではなく一つ上の構造的な問題だと思う。

もちろん、メディアは当事者意識を捨ててすぐに第三者的になって批判する立場に立とうとするので、その点はウザい。

しかし、これは個々の会社がなんとかできる問題ではない。事務所とメディアの関係の中にある構造的な問題である。複数のメディア間で相互監視できていれば自然と解決できていたのかもしれない。もしくはすべてのメディアを管理できる横串的な組織がいたら解決できるかもしれない。
今回はBBCがその役割を果たした。問題の顕在化をしてくれた形となった。

関係性の問題なのでジャニーズ事務所だけでは解決できない。マスメディア側も事実を認識してともに解決を図らねばならない。BPOのような横串組織はあるのだろうか。あるならその組織が職務怠慢だし、ないなら作らなければならない。CSRを果たすためにはこういうことに対してこそ力を注がなければならない。

ホンネまとめ

ジャニーズタレントがファンの人たちに向けて歌を歌ったり踊ったりしているのは、わたしと関係のない世界なので好きにすればいいと思います。Not for me。

わたしが見聞きする世界の中にジャニーズの楽曲や姿があっても大してどうとも思わないです。

事務所が残ろうが社名変更しようが落ちぶれようが栄華を極めようがわたしと関係ないです。わたしは宝塚にも興味がないので宝塚と同じ。わたしの知らないどっかの少年野球チームと同じ。

ただ性犯罪は許せません。事務所関係なく性別関係なく立場の強い人間が、立場の弱い人間ましてや少年に悪さをするなんて…。

ジャニー喜多川は、わたしが考える最強のおじさん像から、かけ離れています。くそだせえやつ。少なくとも少年に嫌なことをし続けたという点においては。

大きな事務所だからこそ今回世間の耳目を集めました。しかしこういう性犯罪、ハラスメントは誰でも、被害者にも加害者にもなりえます。有象無象のタレント事務所でもこういうことは起きているでしょう。

最強の一般人を目指すわたしとしては、自分を律して精神面・道徳面でも戦っていこうと思います。

ちなみに、あなたの上司や先輩がジャニー喜多川のような人だったらどうするでしょうか。事務所を立ち上げ大きくしてきた歴史に残る最大の貢献者。彼がいなければ社員もタレントもいないかもしれない親のような存在。いろいろな問題が起きたら解決してきた総責任者。業界で名が知られていて多くの大物と知り合い。

なかなか異を唱えるのは難しいとわたしは思います。権力者と大組織を個人が制御するのはほぼ不可能です。テロのような暴力革命ならアレですが。犯罪を犯さず人道的・平和的解決を前提とするならばやはり構造を見直すしか道はないのだろうと思います。

追記

‪横串の話について。この問題は民放連つまり日本民間放送連盟の職務怠慢が原因かもしれません。
放送局と出演者が話し合いルールを定める。それをしない限りは根本解決しないでしょう。

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