【ジーナ式離乳食】知っておくべき基礎知識

こんにちは、さみです。生後7ヶ月のcontented babyポンちゃんのママです。

今回は私も実践しているジーナ式離乳食についての基本的な考え方基礎知識について私の考えも含めてお話したいと思います。
※翻訳や解釈に誤りがある可能性もありますので、その辺りはご了承ください。

今回の内容は実際にジーナ式スケジュールを実践している方に向けて書いていますので、ジーナ式スケジュールを知らない方にはやや難解な内容になってしまうかもしれません。

ジーナ式ってなーに?という方はぜひこちらの記事をどうぞ。


ジーナが勧める離乳食の進め方

ジーナ式離乳食とは、ジーナ・フォード著”The Contented Little Baby Book of Weaning”に載っている離乳食の進め方です。
ジーナ式離乳食と私は呼んでいますが、特に決まった名前は無いと思われます。
※2021年1月現在、日本語の翻訳本は出版されていません。

本書には、いつ頃離乳食を始めるべきか、いつ何を食べさせるべきか....といった一般的な離乳食の情報に加え、快眠講座に記載されているジーナ式スケジュールに沿った離乳食の内容、ジーナお勧めのレシピ、献立の考え方、ケーススタディ....などなど、かなり濃い内容が書かれています。

日本の離乳食の進め方とかなり異なる点があり、特に母乳/ミルクと離乳食のバランス調整はジーナ式スケジュールを取り入れている人であれば絶対に知っておいた方が良いです。
もしこれを知らずに日本式で進めていれば、せっかく軌道に乗っていたジーナ式スケジュールが崩壊する可能性もあります。

事実ジーナはThe Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlersでも月齢6〜12ヶ月の赤ちゃんの80%近くの睡眠トラブルは授乳と離乳食を正しく与えていない為に生じていたと記載しています。
低月齢のうちは上手くいっていたジーナ式が高月齢になってしまって失敗する最たる原因となり得ます。


イギリス及びWHOのガイドラインを元にしている

日本で言うところの厚生労働省、”Department of Health UK(以下DoH UK)”のガイドラインを元に、ジーナ式スケジュールに沿った独自の離乳食スケジュールを構築しており、DoH UKはWorld Health Organization 世界保健機関(以下WHO)が2003年に改訂した離乳食ガイドラインを元にしています。

それまでWHOは離乳食は4ヶ月以降〜としていましたが、2003年の改定後は離乳食推奨月齢が6ヶ月となっていますので、本書でも原則として6ヶ月程度を推奨としています。
ただしミルクだけでは満足できない赤ちゃんには医師や保健師と相談の上、4〜5ヶ月から開始して良いのではないかと提案しています。

ミルクだけでは満足できない赤ちゃん、というのは4-5ヶ月頃に成長期が訪れ、全量授乳(ミルク育児の場合は240mlの授乳、母乳育児の場合は両胸からの授乳)を1日4〜5回行っても次の授乳まで待てない、空腹のための夜間・早朝覚醒が発生し始めた…などといったことが起きている状態のことです。

原則としてこれらのことが起きずにミルクだけで満足している場合は離乳食を早期に開始する必要はない/推奨されない、という記載が別本のYour Baby and Toddler Problems Solvedに載っています。


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ミルクを主軸に考える

WHO及びDoH UKの基準に基づいているためだと思われますが、基本的にミルクを主軸にして考えます。
特に9ヶ月まではミルクをメインにして必要な栄養を賄います。


明確な基準を設けており、本書では6-9ヶ月では540-600mlのミルクを必ず飲ませること(料理やシリアルに使用する分も含む)、足りない分を離乳食で補うことが書かれています。
※余談ですが、私が購入したジーナとは別の離乳食本Annabel Kramer著Weaningでも哺乳量600mlの言及がありました。

9ヶ月以降は食事から殆どの栄養を摂るようになりますので、徐々にミルク量を減らし、12ヶ月以降目標の350-600mlを目指すようにとなっています。

12ヶ月以降では、1日600ml以上のミルク/牛乳を摂取すると食欲が減退し食事を摂らなくなってしまうというデータがあるため、600mlが上限となります。


2回食、3回食へのステップアップが早い!

日本の離乳食と異なる点として、1回食から2回食、3回食へのステップアップが非常に早いです。
始めた時期によりますが、離乳食開始後3〜4日目には2回食となります。3回食は赤ちゃんにもよりますが、スケジュール通りでいくと離乳食開始後3〜5週目で始まります。
7ヶ月には3回食が軌道に乗ることが推奨されています。

3回食を軌道に乗せることを勧める一番の目的は、22時の授乳を含めた夜間授乳を完全に無くすためでしょう。
ジーナはThe Complete Sleep Guide For Contented Babies & Toddlersでも22時の授乳を7ヶ月までには無くすことを目指すように、と記載しています。
夜間授乳は1日に必要な栄養を日中にミルク・食事で摂取することができれば不要となりますが、そのためには必ず日中の哺乳・食事量を増やさなくてはなりません。
つまり1日に食べる回数を増やしていくことで、夜間授乳を自然と減らすことを目指しています。


逆に言い換えると、夜間授乳を長く続けていることは離乳食や日中の食事量が減ってしまうことに繋がります。
こうなると、

日中食べない、飲まない→夜中や早朝に起きてミルクを飲む→日中食べない、飲まない→夜中や早朝に起きてミルクを飲む.....

といった悪循環につながってしまいます。
このような負の連鎖を断ち切るためにも、できる限り早く1日の食事回数を増やすこと、夜間授乳を減らす/無くすことが推奨されています。


ただし朝食に関してはお子の様子を見て判断すること、とされています。
朝のミルクだけで昼食まで持たないようになったらその時点でスタートになりますので、3回食の開始時期は赤ちゃんによって違います。

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食べさせる量がかなり多い!?

ジーナ式離乳食では野菜や果物等は大さじ1(約15g)ずつ、ベビーライスなどの赤ちゃん用シリアルでは小さじ1ずつ量が増えていきます。
※ベビーライス:イギリスやアメリカ、オーストラリアでよく売られている離乳食用の粉状のライス。お湯やミルクを足してお粥を作ることができ、鉄分も入っているので一般的に最初に導入する離乳食として使われます。日本ではライスシリアルという名前の方が馴染みがあるかもしれません。

ベビーライスをお使いの方はご存知かと思いますが、ベビーライス小さじ1でかなりのボリュームになります(種類にもよりますが、お湯やミルクを足すと出来上がりが大さじ1強くらいになります)。

4ヶ月から始めた場合、最初は小さじ1のベビーライスからスタートし、1ヶ月後の夕食では小さじ4〜5のベビーライスと大さじ2の果物、となっています。
かなりの量です…!!

ということで、一般的な日本の離乳食よりも食事量がどんどん増えていることに驚かれる方も多いかもしれませんが、これには理由があります。
もちろん体格差もあると思いますが、決してイギリスの赤ちゃんがいっぱい食べるから、という理由だけではないと私は考えています。


早期開始の場合:
4〜5ヶ月で開始する場合、赤ちゃんが離乳食開始のサインを発している場合に始めましょう、と言及しています。

この離乳食開始のサインとは上述したとおり、

・日中の哺乳量では賄えず、夜間・早朝覚醒が起きている
・次の授乳まで持たない

などといったことです。
原則として、これらが生じていない場合はDoH UKが指定している通り、6ヶ月以降推奨としています。

「ミルクでは賄えない」ということで離乳食を開始しているはずなので、よく食べる子向けに作られています。
そのため日中の哺乳量は暫く減らず、食べ物の量が増えていきます。

しかしこれはあくまでも目安ですので、この目安量よりも多くても少なくても大丈夫です。
特に早期では赤ちゃんが食べる量を気にするのではなく、「食べる」ことを学ばせることが大切です。

✍️4〜5ヶ月に離乳食を開始した際のミルクの目安
この時期は特にミルクが重要であり離乳食は「おまけ」ですので、必ず授乳を先にして離乳食を食べさせるようにします。
この時期、離乳食が軌道に乗ったとしても1日の授乳目安は両胸から全量4〜5回/840〜900ml程度であるとしています。


6ヶ月以降開始の場合:
11時台の授乳を少しずつ減らすために離乳食量が早期開始時よりも早く増えます。
授乳方法もサンドウィッチ方式で食前にミルクを半分→離乳食→残りのミルクの順番となります。この方法を用いることで、この時間のミルクの量を減らし離乳食量を増やすことに繋がります。


また、22時/夜間の授乳量を減らす為、夕方の離乳食量の増え方も早いです。
今後卒業するべき時間のミルク量を減らすために適切な時間の離乳食の量が増えていきます。

しかしこちらもあくまでも目安の量ですので、お子さんの様子を見て増やしていくようにしましょう。

✍️6〜7ヶ月頃の赤ちゃんの食事量目安(開始時期は問わない)
 ・朝食:少量の赤ちゃん用シリアルと果物
 ・昼食:大さじ6〜8(約90〜120g)の野菜やタンパク質の食事
 ・夕食:小さじ6〜8のベビーライスと大さじ2(約30g)の野菜か果物



終わりに

今回は本当に基礎の基礎、ジーナ式離乳食の基本的なことについてまとめてみました。今後も少しずつジーナ式離乳食について書いていきたいと思います。

「本を持ってるけどここは違うんじゃないの!?」
「もっとここの部分を詳しく教えてほしい!!」

などなど、もしご質問やご意見、ご指摘がある場合はぜひお気軽にお声掛けください!!!(Twitterもやってます!)


ここまで読んでくださりありがとうございました!
さみ


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