偏りについて

 

偏見、持ってますか?バイアス、かかってますか?

これらの質問に対して、皆さんがどう考えを持たれるかは分かりません。完全に合理的かつ客観的に物事を考えることができていると自負している方もいるかもしれませんし、あるいは偏見に流されていつも失敗して後悔している方もいるかもしれません。

偏見とはそのまま「偏った物の見方」のことなのでそもそも「偏っていない物の見方」を知っている人しかこの意味を正しく理解できる人はいないと思います。

つまり、この世に自分が偏見を持ってこの世をみているかどうか、はっきりと答えられる人はいません。

明確な目的がある場合は違います。例えば、「日本人の半数以上が自分の労働環境に不満を持っている」という仮説を持って実際にそのデータをとるとします。そのときアンケートをとる対象は注意深く選ばなければなりません。例えば時間外労働がかなり多い業界に偏った対象になってしまえばそれは正しい統計データとは言えません。一概に時間外労働が労働者の不満に直結するとは限りませんが、そうである可能性は限りなく高いからです。多くの業界から多くの人を抽出し、たとえ偏りを持った業界があるとしても、そのほかに多くのサンプルを含ませることでその偏りを均一化できれば統計上正しいデータと言えることになります。この様に仮説をもってその検証をする場合であればあくまで理論上ですが「偏っていない見方」は存在します。

話が逸れましたが、偏見を持たず、合理的な視点で物事を判断するには、目的と基準が必要です。合理的に物事を判断することは一貫性のある意思決定に繋がり、それは周囲からの信頼を勝ち取ることにつながると思います。

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