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信州探訪記②:善光寺

こんにちは、前回は松本城を紹介しましたが、今回は長野県長野市にある歴史ある仏教寺院、善光寺について紹介したいと思います。

善光寺は、本尊が絶対秘仏の一光三尊阿弥陀如来であることや、宗派に関係なく、どんな人でも極楽往生できるという信仰を持つ人々にとって重要な霊場であることで知られています。善光寺は「一生に一度は参れ善光寺」と言われるほど、多くの人々の心の拠り所となっています。それでは、善光寺に参るということについて、一緒に見ていきましょう。

善光寺

善光寺は、日本の仏教文化や歴史に深く関わる寺院です。善光寺の創建は、天武天皇時代(672年~686年)にさかのぼります。当時、信濃国(現在の長野県)の豪族であった金刺氏が、天竺(インド)から百済(朝鮮半島南西部)を経て日本に伝来した最古の仏像である一光三尊阿弥陀如来を安置するために、郡寺として善光寺を建立したとされています。

さて、この一光三尊阿弥陀如来ですが、以前私が行った奈良県明日香村の日本最古の寺、向原寺(こうげんじ)と深い繋がりがあります。向原寺は百済から献上された仏像を蘇我稲目が収めた場所、つまり日本最初の寺院だと言われています。しかし、後に排仏派によって寺院は焼き払われ仏像は捨てられました。その仏像を拾い、善光寺に収め、秘仏になったと言われています。

向原寺の近くの難波池

この仏像は、現在、善光寺の絶対秘仏とされており、数えで七年に一度の御開帳には前立本尊が公開されます。前立本尊は、一光三尊阿弥陀如来と同じ形式の仏像で、鎌倉時代に作られたもの。その姿は善光寺の僧侶でさえ見たことがないとのことです。これは熱田神宮の御神体である草薙剣に近いところがありますね。

こちらが仁王門と山門の間にある参道。

参道には出店が良くあるので
大好きです

こちらが山門

山門の上部には「善光寺」と書かれた額が掲げられており、その中に鳩の姿が五羽隠されています。見つけられましたか?

次に、本堂です

本堂内部の撮影は禁止されており、拝観するには料金が必要です。本堂は東日本最大級の木造建築として知られ、その巨大さは百八本の柱によって支えられています。ヒノキの樹皮で作られた檜皮葺きの屋根が金色に輝いており、美しいです。

私は靴を脱ぎ、階段を上って外陣へ入りました。

まず目に飛び込んでくるのは、びんずる尊者と閻魔王像です。びんずる尊者は釈迦の十六羅漢の一人で、彼の像を患っている体の部分で撫でると治ると言われています。長年にわたり多くの人々に触れられたことで、その表面は滑らかになっています。

驚いたことに、今年の4月にはこのびんずる尊者が盗難事件に遭遇していました。その詳細については下記の記事を参照してください

外陣から内陣へと進むと、金色で装飾された瑠璃壇が目の前に広がります。瑠璃壇の最奥部には、善光寺如来として知られる絶対秘仏が安置されています。しかし、前述した通り、この神聖な仏像の姿を直接見ることは、寺の住職ですら許されていません。

先程も書きましたが、この秘仏は私が以前訪れた明日香村の向原寺にかつて祀られていたと言われる日本最古の仏像だと考えられています。それを考えると、とても不思議な気持ちになります。

善光寺のもう一つの魅力は、「お戒壇巡り」という体験です。これは、瑠璃壇の下にある真っ暗な通路を巡るもので、約45メートルの距離を歩くことになります。この特別な巡りは、仏の胎内を象徴しており、再生や生まれ変わりの意味が込められています。また、この体験を通して極楽浄土への往生が約束されるとも伝えられています。

この通路の特徴として、一寸先も見えない真っ暗さだけでなく、天井の高さが非常に低いことが挙げられます。私の身長は159cmですが、少し手を上に伸ばすだけで天井に手が届いてしまいます。したがって、180cm近くある方は頭上に特に注意が必要です。

そして本堂から出て、少し休憩してると、X(旧Twitter)のフォロワーさんから、次のようなリプライを頂きました。

なになに…牛の善子さんと光子さん…これは絶対観ないと行けませんね!境内を探し回り、善光寺資料館のすぐ近くに

結構見つけにくい場所です

ありました!!

てっきり私は生きてる牛かと思ってました(そんな訳無いんですが)

日本最古の仏像の真下を通る「お戒壇巡り」の体験と、この不思議な牛の発見。今日はとても充実した日でした。今日の報告はこのくらいにしておきます。

では皆様シャークと共にあれ(May the Shark be with you)🦈🦈

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