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スイカ

夏ですね。
スイカのおいしい季節です。

実家にいると、母がよくスイカを買ってきてくれます。
カットスイカ。
食べやすい大きさにカットされていて、ちょっと高いかもしれないけど、便利。

スイカに塩をかけて食べると、おいしいですよね。
なにもかけなくてもおいしいけど、あまじょっぱくなって、よい。
どちらも好き。


スイカの種を食べると、お腹からスイカがはえてきてしまうと思っていた頃がありました。
おなかのなかでスイカが育ったら、毎日スイカが食べられるな、とか、収穫はどうすればいいんだろ、とか、いろいろ空想を膨らませていました。

あとは、アニメとかでスイカの種を「ププププププ・・・」と飛ばすシーン。
あれに憧れたときもありました。
おじいちゃんの家の庭でまねしてプププとやったこともありました。


スイカを食べて思い出すのは、幼稚園の頃。

幼児のわたしは、魚の内臓とか、ピーマンとか、他の人が食べないところを食べると褒められていました。
両親に褒められたかった私は、「スイカの皮は、ふつう食べないから、食べたら褒められるかも!」と思いました。

食べた結果、めちゃくちゃ怒られました。
褒められると思っていたのに、と、幼児さめぴよはめちゃくちゃ泣きました。


私の中で、この記憶は両親からこっぴどく怒られた失敗の記憶。
思い出すたびに羞恥の感情がこみあげてくる体験だったのですが、この話を思い切って友達に話してみると
「それは、可愛い記憶だよ!」
と言ってもらいました。

可愛い記憶・・・そうかも?
幼児さめぴよは褒められたかっただけ。それでスイカを全部食べちゃうなんて。

私の中で、嫌な記憶が可愛い記憶に置き換わりました。


後日、両親にスイカ事件の話をしてみました。
それまでは、両親から怒られた記憶だったので、怖くて話題にできませんでしたが、友人のおかげです。

両親は、スイカ事件のことをよく覚えていました。
でも、私の記憶とは違っていて、両親は怒った覚えはないそう。

どうやら、さめぴよが普通食べない固い皮を食べたのを見て、すごく驚いて、心配して大きな声を出してしまったようです。
「大丈夫ー!?!?!?そこは普通食べないんだよ!?!?!?」
って感じで。

幼児さめぴよは大きな声のせいで怒られたと思ったみたい。

長年の誤解が解け、家族で笑いました。


今日も、夕食のデザートはスイカです。
カットスイカに皮はついていないので、皮を食べちゃうことはないけど、食べるたびに思い出す、「スイカ事件」

可愛い記憶。


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