占い体験談最終話:元イさんに再び占ってもらった話

【大意】

私の女性嫌いは過去の人間関係が原因であったが、全て今には関係が無い。立ちて歩め。と、ありがたい占いの結果が出たのであった。

前回のあらすじ

↓前回

https://note.com/same_no_akubi/n/nf48f131dc7e9

生来非モテであった私は自らの状況を棚にあげ、いつしか世の女性に悪感情を持っていたのであった。正直なところ結婚に心は動かなかったが、一方で周りから結婚を求める声もあがっていた。面倒に思った私は偽装結婚の可能性を思いついたのであった。そこで実現性について、元イさん(https://twitter.com/BeVi56174065)に占いをお願いしたところ、「あきらめた方が良い」という結果が出たのであった。同時に、私が持っていた異性への不信感も喝破してもらえたのである。

いわば、タロット占いに私は助けられたのである。もし以前のような悪い心を持ち続けたままだったら、いずれ大切なものを失っていたかもしれない。神意というほかない結果であった。


さて、悪念は無くなったが、なぜ自分が偽装結婚を望むようになったか気になるばかりである。そして、偽装結婚を望む心理の究明とは、最初に元イさんに提案してもらったテーマでもあった。
もしも病根があるなら、明らかにしておきたい。そう考えた私は、再び元イさんに依頼をしたのであった。

占いは土曜日の午前9:30に始められた。開始とともに、タロットが時計のように並べられる。この並べ方は前回と全く異なっていた。元イさんによると、この方法は過去現在未来をあらわしており、今回のように心理を探るときに役立つ方法のようであった。左側が過去、中央が現在、右側が未来を表しており、中央の横になっているカードは現在の障害を表すようであった。

占いその②

なんとなく私はこの配置を見て、良い予感がしていた。それというのも剣(ソード)がたくさんあるからである。剣は素直に見た目がかっこいい。これは良い結果に違いない。私はそう考えた。しかし、次の瞬間には前回の占いの結果を思い出して、はやる気持ちを抑えていた。前回もなんとなく勇ましいカードとか偉そうな人のカードが出ていたが、私は容赦なく断罪されたのであった。

出たカードは以下のとおりである。元イさんのコメントの大意も加えて述べる。

左 ワンドの4の逆
結婚、夫婦というものについて非常にネガティブな印象が過去にあった。


左上(表層意識の過去) ソードのクイーン
左下(深層心理の過去) ソードの3

強い女性に傷つけられてきた。女性は強大な存在で逆らえないものというイメージを持っていた。

中央上(表層意識の現在) カップのクイーン
中央真ん中(現在の自分) ペンタクルのキング
中央下(深層心理) ソードの4の逆

女性はとげとげしい人ばかりでなくて、優しい人もいることに気づいている。
深層心理のカードは「休息はそろそろ終わり」という意味。

ペンタクルのキングは、自分は女性と実りある関係を作れる人間ではないかという自覚を示す。
困難の位置にある愚者のカードは、必ずしも現状を邪魔するものではない。「あとはもうとりあえず動くだけだな」というふうに読める。


右上(表層意識の今後) 魔術師
目的に対して適切に行動して結果を出す強い意思をあらわす。しかし、

右下(深層心理の今後) ソードのエースの逆
何をしていいか具体的によくわかってはいない。


右(未来) ワンドのキング
とにかく試行錯誤して、知恵を働かせて、熱意を持って動いていこう!という方向に進んでいく。



ここまでで占いの結果はひと段落である。私が期待していた大当たりの結果は出なかったが、よくない過去に比べてこれからの努力次第の未来が開けているわけで、悪くない結果ではないか。過去の因縁がもう無いことを言っていただけて、ありがたかった。この結果は素直に受け入れられた。

ありがたいことに、この時はおまけのカードを引いていただけた。

画像2


これらのカードがどんな意味を持つのかはわからないが、元イさんによれば「困難から抜け出した感がある。これから、選択も決断も間違えることは多々あるけれど、自分の気持ちを裏切ってはいけない。自分の喜び、心を満たすもののに向かってゆっくり進んでいくとよろしい。」とのことである(要約して書くとだいぶんカタい印象だが、実際はフレンドリーに語っていただいてた。諸兄も安心して占いを受けられたし)。


過去では強い女性の存在のために女性に反感を持ったこと、現在ではその思い込みが断ち切れたこと、未来では試行錯誤の必要性が述べられていた。

私は、あらためてタロット占いの神秘におそれいっていた。

今回の結果に思い当たる節は多くあった。

いずれ別の記事で書くつもりだが、私の実家の家風はリベラルだったこともあってか母親の発言力が強かったのだった。そして、母親はインテリ層だったこともあって、 主張のはっきりした女性であった。 発言力の強さは私たち兄弟の 指導にもそのまま反映され、気がつけば私は女性の前では萎縮するようになっていたのである。私のコンプレックスの原因は親との関係だけではないが、大きな一因であることは確かだ。あとは学生生活を経て上書きされたものか。 生来の気難しさを持った私は同級生と度々衝突し、特に女性との仲は決して良くはなかった やがて義務教育を終える頃には 女性との付き合い方を決定的にこじらせた挙句憎しみを育てていたのである。
それが、社会人として長く暮らすうちには様々な方と知り合い、体験を通して私の見識も多少は広がってきた。年齢とともに気難しさも多少ほどけてきたことも関係していると思う。私は、自分のしてきたこと、そして抱いてきた感情のとげとげしさに気づくようになった。同時に身勝手な憎しみを持って誰かを傷つけることはもうやめにしようとも思えた このように人間の心を取り戻すきっかけの一つには、前回元イさんにしていただいた占いも大きく関わっている。

やや乱暴にまとめてしまえば、今の私は問題なしということであった。これからは私自身で私を導いてやる必要がある、誰かのせいにはできない。

正直を言うと心細くはある。しかし、誰かに頼れば、またどこかで何かを誰かのせいにするだろうとも思う。学生時代に私が患ったノイローゼも、自立しない弱い心が引き起こしたものであった。この占いの結果を台無しにしたくもないので、いまは自力を信じたい。

そのため、これで私の占い体験記はひとまず終了である。
道筋は示していただけたのだから、歩いていきたい。今の立ち位置のまま占いの神意にすがっても良い結果は出ないし現状は変わらないだろう。また私が人生の絶壁にさしかかるまで占いは少しお別れだ。
最後にあらためて、2度の占いに応じていただけた元イさんに感謝をお伝えしたい。そして、読者諸兄に氏の腕の良さを非常におすすめする所存である。




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