ヘリポートさんの占いも精神的健康に良いよという話
【大意】
オラクルカードはマイルドな占い結果が出るので、タロットカードとは別の意味で精神的健康に良い。よりポジティブに背中を押してもらえるよ。
先日元イさん(@BeVi56174065、https://note.com/motoarai)にタロット占いを行っていただいて以来、私は占いに興味を持っていた。元イさんのタロット占いでは不思議としか言えない力で解決の糸口が示されたからである(その占いの詳細は以下の記事から)。
https://note.com/same_no_akubi/n/nf48f131dc7e9
私は、また機会があればぜひ占いの力を借りたいと思っていた。占いの神秘的な力に大きな魅力を覚えていたのである。
さて、12月のある日、オラクルカードの練習をしたいというツイートが目にとまった。私は、なんだか面白そうだから名乗りを上げ、同時に占いの力をまた目にできることに楽しみを感じていた。
今回、 オラクルカードで占ってくださった方はヘリポートさん(@kaeru_heliport)である。ヘリポートさんは大阪在住の方で、日夜パートナーであるウサギさんのかわいさを振りまいて世界を平和にしている。元イさんの主催するオフ会で知り合った方なのだが、占いをしておられるとは驚きであった。 私以外に占いに立候補した方は無く、私は占いの練習に協力させていただける流れとなった。
12月19日18時、お教えしたLINEアカウントに電話がかかってくる。電話の向こうからは落ち着いた関西弁が聞こえてきた。
そして20分が過ぎる。あっという間に過ぎた。当初30分ほどと言われていた占いの時間はすでに半分を経過している。さすがに心配になって申し出ると、特に気にしない旨の返答が返ってきた。関西の方らしい優しさが暖かい。関西出身の方のトーキングスキルは占いのうえで大きなプラスになるのではないか。
ここまでのあっという間に過ぎた20分で話していたことは、オラクルカードの説明、twitterで共通フォローしている人について、カードキャプターさくら、ウツボのかわいさ、などなどであった。
さて、すでに通話時間は25分に迫っていた。
「恋愛運とか占ってみますか?」と明るく言うヘリポートさん、対する私の顔は多少引きつった。
もともと元イさん主催の非モテオフ会をきっかけに知り合ったので、占いのテーマが恋愛系に偏るのは必然である。
私が抵抗を覚えたのは、前回の生涯初の占いで見事なまでの苛烈な結果が観測されたからであった、完全な自業自得ではあったのだが。今回も同じになるのではと正直おそろしかったが、こちらからお願いした以上占いのテーマに臆すわけにはいかない。私は、ぜひお願いします、と言った。それに、とても自然な流れでテーマが提案されたので、このテーマは占いの神意のようなものにかなうとも思った。ヘリポートさんの心が恋愛運を占うことに向いているならば、占ってもらう方としては最高の環境だ。きっと信頼性の高い結果が出るだろう。
知らない間に3枚のカードが引かれた。どうやら占いをする方は電話をしながらでもカードを引けてしまう異能を持ち合わせているらしい。並行作業が苦手な私には考えられない世界である。
ヘリポートさんはカードの説明をしてくれる。「キリン」と突然ヘリポートさんが言ったことに一瞬頭がついていけなかった。正直に言うとキリンというワイルドな図柄があることに戸惑った。勝手な先入観なのだが、オラクルカードはもっとこうナイチンゲールとかユニコーンとかイルカとかスピリチュアルな動物が描かれてると思っていたのだ。
しかもキリンは火の2、すなわち火属性の2番だという。オラクルカードは地水火風の4元素に分かれているらしい。私が考えているうちにヘリポートさんは「ゾウさんはもっと好きです」と畳みかけてくる。反応が遅れてしまったが、アート引っ越しセンターである。この占い、ゆるい!そして面白い!
キリンの意味は「成長」や「新しいこと」を司っているらしい。
続いて出てきたのは「旅人」のカード。これは水属性の8番目である。見た目が表すとおり、旅、すなわち状況の変化や新たな出会いを表している。「輝くもののすべてが金とは限らない」という意味もあるとか。ひょっとしたらカウボーイビバップネタだったのかもだが、20年以上前のアニメなので違っていれば場がしらけるおそれがあった。やりすごして先へ行く。
3枚目のカードは大黒様である。私がオラクルカードに持っていた西洋的なイメージは完全に打ち砕かれた。完全に和テイストだ。大黒様の意味は「平穏を分け与える」。
いままでに出てきたカードをまとめると、以下の通りである。
火の2(キリン):成長、新しいこと
水の8(旅人):輝くものすべてが金とは限らない、見かけによらない、旅
水の10(大黒):平穏を分け与える
だいぶんヘリポートさんは意味を読み解くのに苦心しておられたが、総じて言えば「新しい境地を試せ」ということであった。「見た目で判断してはならない」とも。
私には大きな衝撃があった。この時はうまく言い表せなかったが、心の深い部分を言い当てられた気がした。詳しくは後述する。
今回、ヘリポートさんは時間に余裕があるという。私はお言葉に甘えさせていただくことにして、当初30分の時間枠は延長され、1回目の占いの感想などを言いながら話し込んでいた。このときの話は、占いは本当に当たるのかと言った一般的な問いから始まり、次第に心霊関係の話にシフトしていった。
この時の話で占いの力を示す面白い話も聞けた。なんでもヘリポートさんは以前人間関係で多少トラブルがあり、その関係の修復を試みるか、それとも全てを清算するか迷っていたそうである。その時にはすでにタロット占いの方法を知っていたため、占ってみたのだった。すると、3度占って3度とも出るカードがことごとく塔のような悪い意味のカードなのだった。終いには、カードをシャッフルしている時に悪い意味のカードが飛び出て絵柄を見せて落ちたこともあった。占うまでもない、という神意だったのだろうか。このタロット占いの結果を受けて、ヘリポートさんは少なからずストレスの元になっていた人間関係を終わらせ、心機一転環境を改め結果的に全てうまくいくったそうである。
話はうつろい、海遊館にはシャチがいない、大阪にはぴちぴちビーチという海遊公園があるなど、海関係の話が続いた。ヘリポートさんは生き物好きの方なので、とても面白い話題を豊富に話してくださる。
18時50分くらいになったころ、また話の流れで占っていただくことになった。今度のテーマは「将来の恋愛運」であった。出たカードは、水のペイジ、風のペイジ、火の6の3枚。ペイジという言葉を初めて聞いたが、どうも絵札の名前のようである。トランプのジャックとかキングみたいなものなのだろう。
それぞれのカードの意味は以下の通りである。
水のペイジ(人魚):素直、感情の好奇心、親密な関係、遊び心、楽観主義、冒険
風のペイジ(天使):司る、新しいアイデア、新しい焦点、考え方の追及、知性方面の好奇心
火の6(気球がついた船):注目を浴びる、光を輝かせる、正しい知識を持った影響力のある人、灯台のように辺りを照らす人
ヘリポートさんは、今回も断片的なイメージを苦心してまとめあげメッセージとして伝えてくださった。そして出た結論としては、「好奇心を突き詰めて楽しむと良い」ということであった。恋愛的な出会いがあるとすれば、好奇心や遊び心、冒険の行き着く先に望みがありそうだという。そして、周囲に正しい影響を与える人になれば恋愛関係の運勢が開けてくるともいう。
占いの結果は納得できるもので、背中を強力に後押ししてくれた。それというのも、私はちょうど釣りが面白くて仕方ない時期に来ていたからだ。私は、興味を持つ海関係の趣味をつきつめるつもりである、とヘリポートさんに告げた。恋愛関係の運勢がどう広がるにせよ、これからも海に関わっていけることが嬉しくてたまらなかった。昔から海が好きで、海が心の支えになっていたことをヘリポートさんの占いのおかげで改めて実感できた。
2回目の占いの結果を振り返ってまた少し話していると、通話の開始から1時間半が経とうとしていた。ヘリポートさんは話がとても上手い方だし、話す内容も大変面白かったのでまだまだ話していたかった。しかし、キリがよいので今回は終わることにした。
終わってみれば、オラクルカードはタロットとは違う良さを持つ占い方法だと思えた。ヘリポートさんのおっしゃっていた通り、オラクルカードはタロットよりもメッセージの伝え方がマイルドであった。占いに参加する人の精神状態によってはオラクルカードの方が向いている場合もありそうである。
「見た目で判断してはならない」と占ってもらった時に衝撃を感じた理由とその後の変化についても記しておく。下世話な話になってしまい申し訳ないのだが、私はふくよかな女性が好きだったし、大柄な女性にしか反応もしなかったのである。しかし、今回の占いをきっかけにこの好みを手放そうと思えた。それというのも、この好みを理由に好きと言われて喜ぶ人はおそらくおらず、やましさを覚えていたためである。事実、この占いをきっかけとして私が持っていた特殊嗜好は8割ほど薄れ、ブラウザの検索履歴からも文字列が消えた。
また、今回の占いを受けて、私の中で占いを求める気持ちが一段落したことも述べておきたい。好きなことを追及するべき、そして追及した先に運勢の開きがあると示してくれた今回の占いは、裏を返せば後は行動あるのみというメッセージを教えてくれてもいる。もしこれ以上占いにすがっても占いの神様は力を貸してくれないはずだ。アドバイスをいただいたなら、まずは活かしてみる。だから、今後の指針を求めるための占いはいつかまた別のずっと先になるはずである。
この先どうなるにせよ、今は好きなことに全力を注ぎたい。今年は海でヤス漁をはじめるのだ。
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