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【8月5週】キャンプ時事ニュースまとめと解説

コロナ禍もある意味後押ししたともいえるキャンプブームはさらに勢いを増しています。ニュースや話題に取り上げられる機会は昨年に比べて圧倒的に多くなっており、その露出の貢献に寄与しているのはヒロシさん他芸能人キャンパーの活躍と言ってもいいでしょう。いっぽうやはり事故も絶えず、ブームであることの喜ばしさと、常に目の前にある危険に対しまだまだ継続的に注意深くならなければなりません。

・もう、川遊びにはライフジャケット着用は必須か

逆に、ライフジャケットを着用せずに川に入ることは自殺行為と言っても過言ではありません。

この一文の重みと同時に、自分に置き換えたときの実感のなさを正直感じてしまいます。私でさえそう思ってしまうこういうギャップの中で事故が生まれてしまうのでしょうね。気を付けなければ。
ライフジャケットの着用義務は、コロナ禍のマスクに課せられた役割にも被って見えてしまいます。マスク以上に「ライフジャケット」の名前にある通り、これが生命直結であることを考えると極めて大切なアイテムだと認識できます。
「川遊び」「水遊び」この二つの線引きはとても難しいながらも、前者であればライフジャケットは必須だともうこれからは常識にしなければならないのかも。


・ソロキャンプ中に職質

元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「キャンプで書類送検されたのであれば、明らかに不必要な数や大きさの刃物を所持していた可能性がある。基本的に職務質問には検挙するためと、警察が警戒していることを一般の人に知らせるという意味があり、キャンプで声を掛ける場合の多くは犯罪を未然に防ぐ狙いがある」と解説する。

さすがに職質を受けた経験はありませんが、ある道志のキャンプ場でパトカーでの巡回を夜中に見たことがあり、確かにそのキャンプ場はルールであるとか夜は管理者不在の管理緩めでした。要するに、ある一定以上の管理下にあるところではそのようなことはなく、職質を受けるような環境下でキャンプをしていたかどうかに依るということでしょう(その後、そのようなキャンプ場は使わないようにしています)

さて、ナイフの話です。私はキャンプでいわゆるアウトドア用のナイフは使っていません。それは単に必要性を感じたことがないからであり、また趣向性でもあるだけです。
これは形態の問題も絡みます。食材を切る包丁だって結局刃物には変わらず、アウトドアナイフ持参が職質の対象となったということよりも、前述の通りある一定の管理下にない場所で刃物を所持していたからということになるのでしょう。「未然防止」という観点であれば職質も当然。それは受け入てしかるべき。

先日テレビで某キャンプYouTuberさんがサバイバルナイフをずらり並べている瞬間がありました。あれは出演者として、また制作側としてバラエティノリが重視されすぎて、考えが足りなかったのではと疑問を呈します。はっきり言えば不必要な演出ですし、単なる人気ものとしてだけではなく社会的なリテラシーをもって出演してほしいですね。


・キャンプ場でサブスク展開

これは必ず出てくるだろうと思っていました。需要と供給の関係から言えばキャンプ場の平日閑散は常に課題であったし、いっぽうテレワーク、ワーケーションの空気感が進んできたのでこういうサービスの一致点が生まれたということになろうと思います。果たして成否はどうなるか。やってみないとわからないですね。

上記に二つはどちらも「日本初」としていて「いったいどっちなんだい?」という横道の話は置いておいて(笑)、手法がそれぞれ違い、長野は複数キャンプ場、新潟は単独のキャンプ場と対象が異なっています。条件や料金も違います。ほんとやってみないとわかりません。


・なんだこれは・・・

一言いっていいですか。「ばかばかしい」(笑)

まぁ、こういうくだらない話を妄想として焚き火囲んでしたりするのはありましたけど(笑)、現実としてホントウにやってる人がいるようになったなんて、時代も変わったものです。


・グランピングと「アウトドア熱」

この関連のニュースは毎週取り上げられています。実際私の存じ上げているグランピングの施設では昨月時点で4000もの申込数(施設キャパから言えば200倍)を抱えていたということです。

冷静に考えて、グランピングだから、キャンピングカーだからということで、例の勝浦の旅館の例を挙げるまでもなく安全だと言い切ることはできません。むしろ、単に安全を求めてではなく、コロナがきっかけになりある人たちの趣向を変わった結果ではないかと思われます。つまり旅、旅行に出かけたいという欲求が衰えぬ中、今までの選択肢になかったことへ目を向けるようになってきているということでしょう。

さて、グランピングで気を付けてほしいのは「冷暖房」のあり無し。9月で利用する方はまだまだ熱中症の危険がありますのでぜひ注意してほしいですね。アウトドアだからなんて思わず、ホテルの感覚でよく見た方がいいです。そういうプライスなんですから。

ところで、見出しの「アウトドア熱」という言葉が気になります。つまりこのニュースは熱はやがて冷める、一過性の状況であることを示唆しています。私もその傾向で考えています。もし他に満たされるものが見つかったら興味は簡単にそちらに移ってしまうでしょう。前述のサブスクもそうかもしれません。あのくだらない動画が話題になるのもこういうブームの中にあってです。
今行われていることが、果たして流行に乗ったものであるか、そうでないか、5年後、いや2年後くらいにはわかるのでしょう。


・あの清水国明さんがYouTubeを投稿

そういう言葉はないでしょうけど「アウトドア芸人」の元祖、それが清水国明さんでしょう。現在は日曜日のお昼過ぎのテレビで見かける以外なかなか露出がありませんが、私たちの世代では「あのねのね」として知らない人はいませんでした。とはいえテレビに出るタレント業とアウトドア活動(企業活動)とはずっと分けられていてたので、まさかこの時期でYouTubeをやるとは思ってもいませんでした。
この動画を見た人はもしかしたら「なんだ、あのおじいちゃん、素人に毛が生えた程度じゃないか」と思われてしまう人もいるかもしれません(笑)私もこれを見てこの程度なら自分で動画を始められると思ったくらいです(笑)
でも名誉のため言いますが、本当のスキルはものすごい経験値を持たれていて、そんじょそこらのポッと出では適いません。私も何度か教えを被ったことがあり、いまでもそれが金言となって胸に刻まれていることが多くあります。
またアウトドアに関する企業活動も紆余曲折はあったものの長期にわたり一貫したものがあり実に立派なものです。つまり「ホンモノ」です。

果たして今アウトドアに関わっている人が、ブームが去ろうが何だろうが何らかの継続的な活動を続けることができるのだろうかと考えたりします。自分だってそうです。ブロガーの活動は20年、ライターの活動は10年、3つのキャンプブームを見てきましたが、まだまだです。


(了)



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