見出し画像

酸辣粉

昨日の小麦麺が翌朝まで尾を引き、2日目の朝は全く食欲がなかった。昼になりようやく小腹がすいてきたので、吉林駅駅前の食堂で酸辣粉(15元=253円)を食べた。

▲入った駅前の食堂

太めの春雨(中国では「粉」という)に、酸辣湯をかけたもの。日本の食品メーカーの明星が「酸辣はるさめ」を即席カップで出しているが、あれを30倍くらい辛く、熱くしたものと考えてほしい。

▲酸辣粉

今回の旅はとにかく時間がないので、食事場所もあまり選んでいられない。駅前の食堂は利便性が全てなので、値段は高いのに、美味しいとは言えない店が多いが(昨日の麺はまさにこのパターンだった)、ここの酸辣粉は絶品だった。過去最高かもしれない。

まず、構成する具材が好みそのものだった。長めの大豆もやし、太めに切った白ネギは、歯ごたえを重視する私から見れば、完璧な合格点。

さらに、お椀の真ん中には辣のソース(ただ辛い)がたっぷりのっかり、そしてこれらをささやかに引き立てるパクチーたちもいる。

▲もちろん完食

注文を取りに来たのは男性だったが、奥の調理場で手際よく作るのは、奥さんとおぼしき女性。彼女に拍手を送りたい。

高速鉄道の発車時刻が近づいてきた。焦る気持ちを抑えながら、辛くて熱い麺を胃袋に流し込んだ。

▲美味しい店には客が入る。中国では、客が入っている店を選べば間違いない

#吉林 #ひとり飯 #酸辣粉