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仮想通貨のハッキング被害が過去最悪な数字に(※クロスチェーンブリッジに注意)

2022年10月13日時点での暗号資産関連の犯罪の被害推定額が7億1800万ドル(1054億円)
以下Chainalysis Twitter引用

(以下、翻訳)
1/ 昨日の 4 回のハッキングの後、10 月は今までで最大のハッキング活動の月であり、月の半分以上が残っています。今月これまでに、11 の異なるハッキングで#DeFiプロトコルから 7 億 1,800 万ドルが盗まれました。
2/このままでは、2022 年は 2021 年を上回り、史上最大のハッキングの年になる可能性があります。これまでのところ、ハッカーは 125 回のハッキングで 30 億ドル以上の収益を上げています。
3/ 2019 年には、ほとんどのハッキングが中央集権的な取引所を標的にしており、セキュリティの優先順位付けは大いに役立ちました。現在、ターゲットの大部分はDefiプロトコルです。
4/ クロスチェーンブリッジ※は依然としてハッカーの主要な標的であり、今月 3 つのブリッジが侵害され、6 億ドル近くが盗まれ、今月の損失の 82%、年間の損失の 64% を占めています。

※クロスチェーンブリッジ=異なるブロックチェーン同士を繋ぐ橋
ブロックチェーン上で発行された独自トークンを両方のブロックチェーン上で使用することができるようになります。

被害

BSCへのハッキングにより被害1.1億ドル(引用)

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のクロスチェーンブリッジがハッキングを受け、合計で200万BNB(約5.6億ドル)が不正に発行された。このハッキングにより、BSC(バイナンス・スマート・チェーン)が一時的に停止。記事執筆時点(10/713:30)においても停止状態は続いている。

今回攻撃されたのは「BSCトークンハブ」と呼ばれるBNBビーコンチェーン(BEP2) から BNBチェーン(BEP20) へのブリッジプロトコルだ。日本時間10月7日午前3時半頃にハッキングを受け、100万BNB(2.8億ドル)が2回に渡って不正に発行された。

スマートコントラクトの監査を行うHacken(ハッケン)によると、その後ハッカーは1.1億ドル分のBNBをBSCから移動し、Ethereum(ETH)、Fantom(FTM)、Polygon(MATIC)へ変換したと見られているとのこと。なお残りのBNBは依然としてBSC上に残されている。


そのほか2022年に発生したハッキング被害

1、クロスチェーンブリッジを提供するWormholeは2月3日、公式Twitterで12万ETH(3億2,500万ドル相当)がハッキングにより流出したことを明らかにした。
事件概要:ハッカーがアカウントの署名を偽装し、約3億2,500万ドル相当のイーサリアムを自由に摸造した事件

2、暗号資産取引所のAscendEXは12月にハッキングに遭い、被害想定額は7770万ドル(約90億円)。

3、Qubit Financeがハッキングで被害想定額約8000万ドル(約92億円)

※以前からハッキング被害はChainalysisのレポートで発表されている
※2021年から発生している分散型金融(DeFi)プラットフォームへの攻撃が続いている。2021年に少なくとも20億ドル超がDeFiプロトコルから盗まれたと指摘している。


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