新築と増改築

こんばんは✨

お芝居の勉強は家造りに例えられることがあります。これはお芝居だけではなく、新しいことを学ぶときも同じかも知れません。

それまでに身につけたことを一度手放す必要があります。それまでに作った家を壊して更地にしてしまうのです。そうすれば、邪魔するものは無くなるので強固な基礎を作ることが出来、その基礎の上に以前に培った技術も含めた自分なりのテクニックを身につけることが出来ます。
これは家づくりで言うなら、新築に値するかと思います。

それとは対照的に、それまでに身につけたことを捨てずに、新しい学びから使えるものだけ抽出して付け足していくという手段を採っていく人もいます。時には、ある部分だけは手放すのですが、全体を壊すというリスクは負わずに、許容範囲だけを変えて、新しいものに付け替えていく手法を採る人もいます。これらは増改築に当たるのでしょうか。

後者の人は、人の話を聞かない傾向があります。自分に都合の良いところだけ抜粋して、都合のいいように解釈し、そこだけをどうにかしようとします。最初のうちは良いかも知れません。形になるものを持っているので、ちょっとの手間でできているように感じます。ですが、先に行くとどうにもならなくなってきます。

温泉地に昔あったような、増改築を繰り返した挙句、「自分がどこにいるのか?」分からない迷子になってしまうような旅館のように、「何をしていいのか?」あるいは「自分がなにをしているのか?」わからなくなってしまうのです。

そして同じことを何度も繰り返します。何度も何度も氣付くまで繰り返すのです。

ある意味、生き方の癖が出ていると感じることがあります。その方が多いのかも知れません。

自分に関する何か決定的な弱さを認めることができずに、そこから目を背け続けているように思ます。

大きな変化の前には、破壊が伴うこともあります。それはとても大きな恐怖がくっついています。その恐れを乗り越えて、あえて破壊という道を選んで、その先に一歩を踏み出す者が成長という変化を手に入れるのかも知れません。

怖い時こそ進んだ方が良い場合もあります。
これも演技だけではなく、生きることでもそうなのではないでしょうか?


おやすみなさいませ🙏


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