「交渉の本質とは? 日本人に適した真のアプローチ」
ドアインザフェイス、フットインザドア、YESセット、ローボールテクニック、ハロー効果、アンカリング効果…。世の中にはいろいろな交渉術があるようです。私も好奇心から、これらのテクニックをあれこれ試してみました。結果をお伝えしますと…まあ、正直に言って使えませんでした。
いや、それどころか、信頼まで失う羽目に。どうやら、人は「テクニック」ってやつには敏感なようで、無理に使おうとするとバレバレ...。しかも、自分自身も疲れるんです。これでは、交渉以前に心が折れます。
それで気付いたのが、欧米式の交渉術ではなく、日本人には日本人に合った方法があるんじゃないかってことです。それが、『相手へのリスペクト』。聞き慣れた言葉かもしれませんが、実はこれが最終的に辿り着いた最強の武器なのです。
もし、交渉に臨む際に「絶対に勝たなければ!」というプレッシャーを手放してみてください。そして、目の前の相手を一人の人間として尊重することに集中しましょう。ここで言う「尊重する」というのは、相手の要求を無条件に受け入れるという意味ではありません。むしろ、相手を好きになろうとする姿勢です。雑談からアイスブレイクを始めて、相手の話に興味を持ち、真剣に耳を傾ける。女性に限らず、人間は話をしたい生き物です。話を聞いてもらえると、誰だって嬉しくなり、感謝の気持ちが芽生えるものです。それが信頼につながり、結果として交渉がまとまるのです。
これこそが、日本人ならではの礼儀を重んじる『強み』を活かした交渉術だと思います。試してみてはいかがでしょうか?
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