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募集団体にアクセスしてみた

仔猫の預かりボランティアをやってみよう、と決めて数日、いよいよと思い定めて募集団体に電話をした。時間があると言いながら、外出や打合せが続いていて、落ち着いた気持ちになれず、結局、電話するのに数日かかってしまった。そうでもないなーと思っていても、初めてのことってやっぱりなんかの気合はいるものだ。

電話に出たのは私よりも年配のオネーサンだった。仔猫の預かりをやりたいと伝えると、ちょうど数日前に引き取った子がいるので是非、と言われた。おお、最初の関門はあっさり突破。なんというタイミング。

これで断る理由がなくなったなあと思いながら、担当の女性から概要を聞いたのだけれど、いくつか気になる点があり、大丈夫か、私?という気持ちになる。揺らぐのが速いww

引っかかった第一は、対応してくれた女性自身で、話しながらなんでこんなに上から目線なんだろう、と感じたことだった。この人とは気が合わないだろうな、と思うと、猫を預かる部屋を見せてほしいとか、月に数回、開催している譲渡会以外で猫とお見合いしたい人がいた場合、うちに見に来ることなどを聞きながら、なんだかイヤになってきた。この人と合わないということは、やらない方がいいんじゃないか、と思い始めて、勝手にもっと雰囲気のいい人を想像していた自分に気が付いた。いやでも普通に考えたら、このくらいの人が当たり前な気もするんだけど、ほんとに勝手だな、と自分で自分に苦笑い。

いつからいいですか、といきなり言われたので、ワンクッションおこうと思い、家族に確認してまた連絡します、といったん電話を切った。うーん、迷う。基本、こういう時は止めた方がいい、というのがこれまでの私の経験であり、判断なのだけれど、さてどうするか。あの逡巡の先に実行なくして意味はあるのか、と自分に問う。大げさなようだけれど、生後1カ月半の命ってやっぱり不安定で、保護猫だからどんな子がくるかわからないし、しかも自分で飼うわけじゃなくて一時預かりなわけで、これはけっこうな分かれ道だな、と思う。

その日の夜はやっぱりやめようと思い、朝になったら断ろうと思って寝たのだけれど、朝になったら不安は消えてなかったけれど、気は変わっていた。

縁があるなら、預かりたい。小さい命を育てたい。

エゴじゃない?興味本位じゃない?と何度も自分に聞いてみる。自分ではそんなつもりがなくても、他人からそう指摘されることはよくあって、自分で自分のことを知るのは難しい、と思っているから、ここは慎重にならなくちゃ、と思った。途中で放棄することはまずないけれど、預かった子への責任はある。仔猫の成長に正解もゴールもないと分かっているけど、なんか変なものを勝手に背負ってないか。初めてのことは楽しいけれど、いつだってドキドキだ。

で、決めた。

やらせてもらおう。ダメなら私が断らなくてもうちには来ない。いい感じで進むことだけがYESのサインじゃない。やりたいと思って決めたんだから、とにかくできることをやってみよう。

そこそこのプロジェクトを一個、引き受けるくらいの気持ちでやることを決めた。だって、手が足りてないって言ってたし。私が住むのはあの担当のオネーサンじゃなくて仔猫だし。

ということで、仔猫預かりをやることになりました。


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