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祖母に腫瘍が見つかりまして

大正生まれの祖母は御年95歳。年齢なりの変化はあるものの基本的には元気で、洗濯と掃除は自分でやって、去年までは庭の草取りもしていた。うちは田舎でそこそこの広さの庭があるので、一日、6時間くらいの草取りを5日ほどやってやっと一周、という感じ。働き者の曾祖母に仕込まれた祖母の草取りは綿密で、小さい芽も逃さずトル、のだけれど、そんな大変な作業も94歳まではボチボチながら現役でやっていたのだからほんと、頭が下がる。

5日ほど前、その祖母の両足の甲がパーンと浮腫んだ。昼下がりのおやつに起きてきて『足が腫れてる』というのでみてみたら、いつになく浮腫んでいる。あれ、と思いつつ、浮腫み出ても一日ほどでひくことがほとんどだったので様子を見ていたんだけれど、夕方にはさらに腫れていて、珍しく杖をついて歩いてきた。翌朝も浮腫みのひどさは変わらず、これは歩きにくいだろうなあと思っていたのだけれど、午後になって気がついたら首が黄色くなっていた。黄疸だ。

これはやばいな、と思ったのだけれど、末っ子気質そのままの性格の祖母は、寝てれば治るから医者には行かない、という。けれど翌朝になったら、黄疸は顔にまで広がっていた。前日は気がつかなかった母が、あれ?と思った様子。でもやっぱり祖母は寝ていた方が楽だから、病院には行かないと言う。普段はさして病院を勧めない私だけれど、今回ばかりはやばいなあと思う。これは完全に急性症状だ。

それで仕方がないなら、ひとまず私がかかりつけの病院に行って、主治医にこれこれしかじかと相談。鷹揚な主治医は、でもとにかく来てくれないと分からないしなーと言い、運動しないと足は浮腫むから、顔を見せに来るように、と伝言を預かった。祖母に伝えると、私が医者に行った、ということに安心した様子で、じゃあ、とばかりにいつもよりも積極的に部屋とリビングを行ったり来たりする。これならお医者に行けるのに、と思ったけれど、やっぱり行かない、というのでまた様子を見ることに。

足の浮腫みは引かないものの、手の浮腫みと黄疸は出たり引いたりを繰り返した。

そしてその翌朝。黄疸はさらにはっきりしてきて、目も黄色くなっていた。さすがにやばいとお医者に祖母を連れていく。土曜日は普段は大きな病院の勤務医をしている先生の息子氏が当直で、祖母はいつにもまして愛想がいい。家では血管が細くて出ないから採血はできないよーなんて言っていた祖母だけれど、外面はいいので、病院に行ったらはいはい、とか言う。それで30分かけて採血をした結果が、かなりひどい数値だった。

続く。

※これは祖母とのことを通じて気がついたこと、学んだことの超個人的記録ですので、悪しからず

#ひとまず日記 #学んだこと記録

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