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双子の仔猫がやってきた

保護団体の方が連れてきてくれたのは一週間ほど前に保護されたばかりだという二匹。男の子と女の子の双子だ。

男の子はおでこが広いので『おでこ』、女の子は鼻に黒いぶちがあるので『おひげ』。覚えやすいようにってことなんだろうけど、正直ちょっと呼びにくい。男の子は目がつり上がってて爽やか系でいかにもやんちゃそう。女の子は大人しくてちょっと垂れ目でふんわりした感じ。体重も女の子は50g少なくて、小さくて毛もまだ細くて頼りない。フワフワの手前って感じ。なのに名前はおひげ。新しい家族の所に行ったら名前が変わるんだろうけど。

二匹はすでに離乳期に差し掛かっているそうで、仔猫用の補助食にカリカリを混ぜてあげてください、と言われた。男の子の方はついた途端から元気で好奇心も旺盛だ。ごはんは1日4回。女の子の方は寝ていてお昼のごはんを食べなかったそうで、また後であげてください、と言われた。

ケージから二匹を出してみる。二人とも目やにがある。目薬をもらっているので、目が充血したらさしてくださいと言われた。女の子は下痢気味だそうで、緩かったら飲ませてくださいと整腸剤をもらう。保護団体の人が女の子を抱き上げて「なんかうんちくさいな、うんちした?」などと言う。この時、あれ?と思いながら、相手は慣れてるんだろうと油断してしまったのだけれど、女の子の方は水様便でお尻から少しずつうんちが漏れている状態だった。これは保護団体の人が帰ってから気がついたのだけど。

猫たちの持ち物は、ごはん用の陶器の器がふたつ。100均一の小鉢かな、というようなもの。お水用は深めにしたそうで、猫がすっぽり入りそうな深さのある茶碗だった。段階的に変えていくごはんを数種類、トイレの砂、マット、ケージ、毛布、おもちゃもある。お願いすれば団体の人がセッティングしてくれたのかもしれない雰囲気だったけれど、ケージが三段タイプで思ったより大きかったので下にシートを引いてから設置しようと思い、後でやります、と伝えたら、説明だけしてそそくさと帰ってしまった。

保護団体の人とは、この時点でもコミュニケーションがうまくいってないな、と思う。猫を預かるにあたって一番ひっかかっているのはここなんだけど、なるようにしかできないし仕方がない。

猫の住まいをセットした段階で男の子はもうその辺りを走り回っていて、警戒している様子がない。女の子の方もゴロゴロ言いながら毛布をチュッチュしていて、とりあえず極度に人見知りしている様子ではなかったのでほっとした。お母さんから離れてうちにくるまで、毎日が怒涛のようだっただろう。それでなくても生まれてからの数カ月はすべてが新しくて、成長も激しくて、すごい波の中にいるのにね。あまり余計なことはしないで、でもできるだけ快適に健やかに成長できるようにしましょう、と思う。

これから1カ月くらい、一緒に過ごします。よろしくね。

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