Zoom de イドバタかいぎNO 15「zoom de 黙想会 片山はるひ先生(上智大学神学部教授)」



イドバタオンライン黙想会    2022.5.22
祈り:エマオの旅人

1)「祈り」とは?     
http://www.ndv-jp.org/
https://www.youtube.com/channel/UCdK7SOjJXPSA0lDrBvGipmQ
(祈りについての動画や音声を載せたチャンネル)

 ルカ24章 13-35 エマオで現れる

祈りとは、「自分が神から愛されていることを知りつつ、その神と二人だけで、たびたび語り合う親しい友としての交わりにほかなりません。」
(アヴィラの聖テレサ、教会博士)

祈りの定義(『カトリック教会のカテキズム』 No.2558, 2709,)
私にとって、祈りとは、心のほとばしりであり、天に向ける単純なまなざしです。また、喜びのさなかにあるときと同じように、試練のさなかにも上げる感謝と愛の叫びです。」(幼きイエスの聖テレーズ、教会博士)

★神の現存(神はわたしたちのうちにおられる)
「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。」ヨハネ14-23

2)祈りについてのウソ・ホント
①祈りたい時に、祈ればいい?
②気が散りやすい人は、祈りに向いていない?
③祈りは主に、感情、フィーリングの問題だ?
④祈りは一方通行?
⑤お願いごとばかりでは祈りではない?

3)祈るためのアート(Art:工夫、技術、芸術)
①時と場所の選択:姿勢、祈りのコーナー、絵や音楽の利用。
②読書、黙想
③口で唱える祈り、ロザリオ、詩編、歌

4)霊的読書(レクシオ・ディビナ)という祈り

27「そして、モーセとすべての預言者から始めて、聖書全体にわたり、
ご自分について書かれていることを説明された。」
32 二人は「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」

 ★一人でただ聖書を読むとき、神は「彼」である。
  しかし、私が、信仰をもって読み、みことばを祈るなら、
  神は私に語りかける「あなた」になる。

  神は、みことばを通して私たちに語られる。
  私たちがみことばに耳を傾ける時、神に耳を傾ける
  私たちが祈る時、私たちは神に語りかけることができる。

<読む レクチオ lectio >
ゆっくりと味わいながら読むこと。(牛が反芻するように。。。)
急いでたくさん読もうとしないこと。
わからないところを学ぶことは大切だが、(註や解説書を用いて)ただの知識にならないように。

<黙想する、思い巡らす メディタチオ meditatio >
心に留まるところに、留まる。
想像力を使って、思い巡らすのも良い。

<祈る oratio オラチオ oratio >
神に語りかける。神との語らいができるようになったら、そっと聖書を置いて祈りに入る。

<観想する contemplatio コンタンプラチオ >
神に単純なまなざしを注ぎ、平安のうちに祈りにとどまる。

<お勧めの本>
ベネディクト十六世『イエスの祈り』ペトロ文庫、2012年
・R.ドグレール『神と親しく生きる祈りの道』聖母文庫、2009年。
・フェルミン『イエスの聖テレサと共に祈る』聖母文庫、2020年。

  


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