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『逃げられる人になりなさい』


 2024年8月30日(金)から9月1日(日)、岡山市のノートルダム清心女子大学で、日本カトリック教育学会第48回全国大会が開かれます。

 9月1日(日)のシンポジウム「インクルーシブ社会をめざすカトリック教育の実践」にご登壇予定のノートルダム清心中・高等学校(広島市)の神垣しおり先生のご著書を、ご紹介します。

 神垣先生は、ノートルダム清心中・高等学校を卒業され、大学卒業後、広島市立中学校教員を経て、社会科の教員として母校に勤務されています。その後、宗教科免許も取得され、2004年からは宗教科も教えていらっしゃいます。2018年から2023年、同校の校長先生でいらっしゃいました。
 NGOサラーム(パレスチナの女性を支援する会)の代表として、パレスチナの女性が刺繍した製品販売を支援する活動にも関わっていらっしゃいます。

 本のタイトルは、神垣先生が校長という大きなお仕事をされる際、大きな支えとされていたという聖書の箇所に由来しています。

 「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(コリントの信徒への手紙1 10章13節)

 「逃れる道」はすでに備わっているのですから、まっすぐ進まず、違う道を選んでもいい。あるいは、今の道をひたすら前進すれば、その先で思わぬ方向に道がひらけているかもしれない。
 だから、試練と向き合ってみよう。そう思い定め、自分がやると決めたことに取り組むことができました。

神垣しおり(2023)『逃げられる人になりなさい』飛鳥新社, p. 46

 私は、この後に続く文章を、親しい先輩が優しく語ってくださっているように感じながら、読ませていただきました。

 試練が訪れたとき、「逃れる道」をみつけるためには、時にはひと休みすることです。先を急がず一歩ずつ進むことです。
 そうやって進んでいけば、その先に必ず自分という花を咲かせる道があります。

神垣しおり(2023)『逃げられる人になりなさい』飛鳥新社, p. 46

 
 一生懸命に、ご自分の勉強やお仕事に励まれているたくさんの方に、読んでいただきたい1冊です。

 神垣先生がご登壇される日本カトリック教育学会のシンポジウムは、学会会員でなくてもご参加いただけます。オンラインでの配信も予定されています。カトリック教育にご関心のある方は、ぜひご参加ください。

 お申込み方法等、詳細は以下のご案内をご覧ください。



(タイトル画像は飛鳥新社webページhttps://www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/9784864109666.phpから引用させていただきました。)

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