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「縞模様のパジャマの少年」


  総評 ☆★★★★


舞台は第二次世界大戦中のドイツ。ナチス党員の父とその家族の話です。

父の昇進を機にベルリンから郊外に引っ越した一家。その近くには農場があり、縞模様のパジャマのような服を着た人たちが働いていました。息子のブルーノは母親に「農場の子供と仲良くなりたい」と頼みますが、「あそこには近づいちゃダメ」と農場に行くことすら禁止されます。

ある日家族や家政婦の目を盗んで農場に侵入したブルーノ。そこで同じく縞模様のパジャマを着た少年シュムールと出会います。

有刺鉄線越しにしか話すことができない彼らですが、同じ子供同士あっという間に仲良くなっていきますが…というあらすじ。



なんと原作は児童書。

ホロコーストを子供の視点から描いた作品なので、戦争や迫害に関して決して直接的な表現はされず残酷描写もほとんどありません。

これは決してフィクションではなく「歴史」なんですよね。作中の子供達だけでなく、観ている私達の心をも蹂躙するような悲惨な歴史。

戦争は素晴らしい映画を作るためにあるのではない。あくまで戦争の惨禍を伝える媒体が映画なのだと思ったから、作品の評価や結末の是非はあまり書きたくない。

ホロコーストを題材にした作品は他にもいくつかあります。どれも人間の愚かさをありのままに観れるかと思います。

目を逸らしたくなるような歴史ですが、この記事を読んだのをきっかけに知っていただく機会になればと思います。


レビューになってなくてすみません。

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