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【紹介・感想】カッテナキミヘ

◆制作
静本はる 様

◆プレイ時間
3分~10分×3本+α(掌編3本+α)

◆ジャンル
ノベル

◆特徴
社会人、かつての青春、ノスタルジー、オタク、アニメ、オムニバス

◆筆者プレイ日、プレイ状況
2022/8/31、読了

◆一言紹介
みんなで「大好きだったあの作品」の思い出に会いに行こう!

◆サクッと紹介(ネタバレなし)
 国民的アニメ「アニロボ」という架空の作品にまつわるお話です。子どものころにアニロボに触れ、今は大人になった3人の異なる視点から描かれるオムニバスノベル。
 ある主人公は、一旦は離れたものの大学で再びアニロボを見始め、ある主人公はアニロボの同人にハマりオタ活中、またある主人公は、昔は良かったと現行シリーズに難癖を付けるアンチ活動中。
 あなたはどのタイプでしょうか? 大人であれば、オタクならずとも「子どものころに好きだった作品」に置き換えて楽しめること間違いなしです。
 シナリオの構成と演出が巧みな作品です。背景や立ち絵は写真を加工して抽象化したような見た目で、(基本的には)淡々と語られる文章と合わせて現実味を感じさせます。エピソードも身に覚えのあるようなものばかりで、ノンフィクションなんじゃないかと錯覚するほど。
 ルートによっては身につまされて辛いかもしれませんが、掌編ですし、すべて読むのをおススメします。作中に散りばめられた細かな描写をすべて読み終わるころにはアニロボというアニメが本当にあるんじゃないかという気持ちになってきますよ。
 創作活動に関わる全ての人(作り手、受け手)に読んでもらいたいなあ。

◆サクッと感想(ネタバレなし)
 起動した瞬間におしゃれなサークルロゴ(?)に目を引かれた。いつもながら、こういうところのセンスが合う作品は面白いと直感する! 実際ものすごく刺さりまくった。生きる活力をもらえるぞ! 好きなものがあるって素晴らしい! 愛の形は無限大!
 っと気を取り直して、本題。やや写実的な印象を受ける立ち絵はチュンソフトのサウンドノベルとか好きな人にウケるんじゃないかな~。どれから読んでも面白いけど、腐女子編はテンションの乱高下が激しくて好き。いきなりアゲアゲなBGMで始まるからゲーム間違えたかと思った! アンチ編は主人公が結構陰湿だけど、自分も身に覚えがあるような……一番つらいよ~。
 オムニバスならではの視点の違いがホントに面白くて、同じ作品を語っているのにこんなに人によって言うことが違うものかとビックリする。その差を浮き彫りにする描写の的確さが凄かった。どの主人公の気持ちも、大小差はあれど多くの人が持っているんじゃないかなと。共感しやすい。
 あとね、アニロボのキャラクタめっちゃ可愛いね。アニメ化してほしい~。ホビーアニメだしグッズも出してくれていいよ()

◆作品ページ

↓以降はネタバレあり

↓以降はネタバレあり

ふせったーに書きました。殴り書き注意! 書き直そうかとも思いましたが、少なくともこの作品については衝動のままに書いた感想が一番生きていると思ったのでそのまま掲載します。

https://fusetter.com/tw/Eae46qoL


以上、お読みいただきありがとうございました!

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