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【紹介・感想】HollowSky

◆制作
anubis 様
(Hollow Perception)

◆プレイ時間
シナリオA:4時間~
シナリオB:3時間~

◆ジャンル
デッキ構築カードバトルRPG

◆特徴
メタフィクション、クロスオーバー、ファンタジー、SF、セカイ系、女神、勇者、魔法少女、バックログあり、デッキ保存&読込あり

◆筆者プレイ日、プレイ状況
2022/4/7、コトカを主に使ってクリア(シナリオB)
2022/7/16、アルタイルを主に使ってクリア(シナリオA)

◆一言紹介
すべての物語が繋がって宇宙を成し、そして連綿と紡がれていく

◆サクッと紹介(ネタバレなし)
 「物語」を「星」に例え、複数の物語を繋ぐ外側の領域を「宇宙」に例えた規格外のスケール感を持つ作品です。作りこまれたバラエティ豊かな世界観の数々が醍醐味です。
 これらの物語一つ一つが作者様の既存作品の「その後」です。つまり、本作は複数の作品の設定や舞台が用いられたクロスオーバー作品なのですが、ここから入っても楽しめるように作られています。
 戦闘の難易度はやや高めです。上手くデッキを構築し、カードの相乗効果を発揮しないと勝利は覚束ないでしょう。トライ&エラーで強力なボスに打ち勝つ達成感を味わえるバランスです。

◆サクッと感想(ネタバレなし)
 シナリオBが先に公開されたので、そちらから遊んだのですが、敵が強い! 2ステージあたりのボスにボコボコにされて泣いちゃうくらいです。私がカードゲームに慣れてないことを差し引いてもムズい!
 とにかく回復できないんだよ~。20とか食らうのに3しか回復しなかったらジリ貧じゃん? シナリオBのコトカちゃんは最終的に回復手数の暴力みたいなデッキにしたけど、シナリオAで火力重視のアルタイルさんやレイネちゃんも強いなと気づきました。
 あと、強力なカードをいっぱい入れても行動力(AP)が足りずに全然使えなかったり、かと言って1枚だけだとここぞという時に引けなかったり。そういうコツを少しずつ掴んで成長していくのが楽しかったです。
 あ、ドローンを飛ばして爆撃する魔法少女を使いたい人はシナリオBにご期待ください。あまり使わなかったけど、攻守のバランスが良さそうなシルトちゃんはもしかして凄く強いかも?
 生まれついての善性のコトカちゃん、勇者ゆえの善性の塊アルタイルさん、悪魔すら誑かしそうなレイネちゃん、と個性が強すぎる面子の中では、シルトちゃんが一番常識人に思えました。みんな好きだよ!

◆作品ページ

↓以降はネタバレあり

◆感想(ネタバレあり)
 シナリオAの囚われのお姫様ルクリアちゃん。シグムントさんの様子がおかしかった時点でそうだろうなとは思った。「勇者様に救われる姫」であるためには確かにそれしかないし、それを望むのはごく自然なこと。
 問題はそれを実現できちゃう力があること。何より、その行使に一切の悪意がないのが怖い。怖いんだけど、アルタイルさんには能力を使いたくない、そんなものなしで寄り添ってほしいという願いはいじらしくて可愛い。
 あと名乗りが好きだなと再認識した。ドゥーエちゃんの真名宣告は恰好良かったし、シグムントさんの名乗りは最高だった。何その肩書!?
 格好いいと言えば、虚数認識論により虚数空間の航行を可能にした巨大宇宙戦艦という設定もロマンありすぎて大興奮だった! どうやったらそんな設定を思いつくんですか!?
 シナリオBはプレイしたのが大分前だから、細かいところで記憶違いがあるかもしれないけど、このHollowSkyの世界自体が誰かの空想によって成り立っているというメタの上にさらにメタを持ってくる展開が大好物でした。
 激重感情が世界の法則すら捻じ曲げてしまう。まさに想像が創造である世界観にマッチしていた。
 大切な世界に消えて欲しくないと思う気持ち、理解できる部分もあって、敵側に感情移入してしまった。
 会話から推察するとアカシアリロードかリーンアルターとの関連が深そう。次に遊ぶなら後書きでおススメされていたリーンアルターかなあ。
 ビジュアルが超好みだったシルベリアちゃんの登場するクワイアノーバディもプレイしてみたい。

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