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自作ギターアンプ製作記① 〜計画編〜

 先日、VOX MV50 ACを購入した。すでにライブで数回使用したが、とても良い弾き心地だった。外音の評判がよかったのがなにより嬉しい。 これを買う前に、小型アンプについて調べているうちにアンプそのものへの興味が増していき、「アンプもエフェクターみたいに自作できるのでは?」と思い立ち、アンプ製作に乗り出すこととなった。 

目標
・クリーン〜ハイゲインまで対応したトランジスタ
 のプリアンプ回路
・3バンドEQ、ゲイン、プリボリューム、
 マスターボリューム
・60W以上のパワーアンプ
・センドリターン端子、ギグバッグのポケットに収
 まる省サイズ
・可能なら、リバーブ搭載…
というスペックを目指す。

プリアンプ
 プリアンプ回路は、海外の自作エフェクターサイトにあったSunn Model Tのクローンペダルの回路を使用する。 Sunn Model TはアベフトシやBorisのWataさんが使っている他、海外だとストーナーロックのイメージが強い。この回路は元のプリアンプ回路の真空管をトランジスタに置き換えたものだそうだ。コントロールは3バンドEQ、ボリューム、ゲインが2チャンネルと十分。

Sunn Model T(実機)

パワーアンプ
 Amazonにあった中華製のMAX100W出力のパワーアンプ基板を使用する。これを60Wで駆動させるつもりだが、適した容量のトランスが入手しづらいので、電源はMV50同様にACアダプタ式とする。9V駆動のプリアンプへの給電には、秋月電子通商の安定化電源ユニットを使うことにした。

センドリターン
 調べたところ、プリアンプからの出力はインピーダンスが高すぎて音が劣化するからバッファー的な回路を挟んでインピーダンスを下げ、エフェクターからの信号を増幅してパワーアンプに戻すらしい。

 

 ということでこれをレイアウト図に落とし込んでセンドリターン用のブロックを作ることとする。
 ケースはLEADのP-1(W200-H60-D130mm)を使用する。コンパクトエフェクターをいくつか並べたほどのサイズなので、ギグバッグになんとか入るだろう。入らなければリュックで運ぶ。

リバーブ
 
コンパクトのリバーブ自作はほとんどデジタルに限定される。安くても4000円はかかるため、予算との戦いになる。すでに製作して使っていないリバーブペダルがあるため、搭載するとなったら基板をまるごと流用することを考えている。アンプらしいスプリングリバーブの音は出ないが、音は良い。センドリターンの後段につなぐ予定。センドリターンで空間系を挿す手もあるので、正直どちらか一択な気もする。

 以上、計画はこんな感じ。予算は
・プリアンプ基板→3000円
・パワーアンプ基板→2000円
・センドリターン基板→1000円
・ポット、ツマミ→1800円
・コネクタ、スイッチ→1000円
・ケース→1700円
・ACアダプタ→2300円
(・リバーブ基板→4000円)
計16800円(リバーブなしで12800円)
 目標スペックに近いアンプ、Laney IRF Lead Topは
サウンドハウスで26000円であるため、そこそこ安上がりでできそうだ。
 最近ギターを中古で買ってあまりお金の余裕がないため、実際に製作に移るのは年末になりそうだが、非常に楽しみだ。いい出来だったらMV50をお金のために売ってしまいそう。(寂しい)

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