期間限定ニート、これでいいのだ!
6月、日が陰るとまだ少し肌寒いビーチ。よく覚えている。
地元に帰ってきて早4ヶ月。アルバイトは週1回の英会話教室だけと、気が向いたら誘ってくれるお小遣い稼ぎ案件。
2020年という特殊な状況のなかで、新しい環境に飛び込むのが大好きなわたしは、文字通り何もしない日々を過ごすことに焦っていた。
学校も、仕事も、スケジュールの基盤となるものが何もなくてただ時間を潰していくだけの1週間。
そんなわたしの横で、「人生の休日を楽しもう!(よく覚えてないので意訳)」と言って日焼けに精を出す友人。(彼の名誉のために言っておくと私より全然真面目に活動している)
本当に何もしないまま、10月に入った。時間の過ごし方がやっと、確立してきた。
家も、交際費をまかなえるくらいの収入も、食べるものもある。
実家にいても母上に仕事をしろと急かされる訳でもない。
わたしが良くて、母もいいならもうアルバイトを無理して探す必要もないと思っている。(良い話なら進んでやるけど。)
どこかから聞こえる声。
「お金は?」「将来は?」「若いのに時間を無駄にしていいの?」
自分で自分をいじめるだけに生まれてきた声。周りの声なんかじゃない。
海に行って本を読む。マックでコーヒーを頼んで勉強する。車を運転しながらサルサを聴く。きっと後にも先にもない、この贅沢な1年を噛みしめる。
2020年、生きてるだけでえらいのだから!
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